源氏物語の真相

源氏物語の真相

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年04月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
292
ISBN:
9784047034648
label

源氏物語の真相

  • 著者 清水 婦久子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年04月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
292
ISBN:
9784047034648

源氏物語創作の舞台裏に迫る!

源氏物語は何のために書かれ、どんな役割を持っていたのか? 当時の宮延社会との深い関わりを踏まえ、数々の和歌から巻ごとの物語がどのように作られたのかを徹底的に追究。いくつもの真相を明らかにする。

〈目次〉
   はじめに

   凡例

第一部 源氏物語とは何か
  一 物語の時代背景
   1 源氏物語は長編小説か/2 源氏物語成立の説話/3 「源氏」とは何か…/4 延喜・天暦の治とは
  二 源氏と藤原氏
   1 伊勢物語と若紫/2 春日野と若菜/3大原野行幸/4 藤原の瑠璃君
  三 光源氏と女官たち
   1 光源氏計画/2 光源氏の恋愛観/3 夕顔という女君/4末摘花という女君
  四 理想的な暮らし
   1 「みやび」とは/2 王朝人の趣味/3 待ち上手な女/ 六条院の四季の町

第二部 巻名と物語の形成
  一 巻名の成立
   1 巻名は誰が名付けたのか/2巻名の由来/3 人物呼称について
  二 青年期の物語
   帚木/空蝉/夕顔/若紫/末摘花/紅葉賀/花宴/葵/賢木/花散里
  三 壮年期の物語
   須磨/明石/澪標/蓬生/関屋/絵合/松風/薄雲/朝顔/乙女/玉鬘
  四 六条院の物語
   初音/胡蝶/螢/常夏/篝火/野分/行幸/藤袴/真木柱/梅枝/藤裏葉

第三部 源氏物語成立の真相
  一 巻名から物語りへ
   1 巻名の作られ方/2 巻名の異名/3巻名の基盤
  二 千年前の物語の読まれ方
   1 音読か黙読か/2 お后争い/3 桐壺巻の構成/4 「桐壺」の意味
  三 歴史との符合
   1 「壺前栽」の巻/2 「輝く日の宮」の巻/3 巻名「桐壺」の成立/4 桐壺の淑景舎
  四 摂関家と源氏物語
   1 式部と道長のかけひき/2 源氏物語の役割/3 その後の源氏物語/4 源氏物語の写本

むすび

参考文献一覧

本文掲載図版一覧

あとがき
源氏物語は何のために書かれ、どんな役割を持っていたのか? 当時の宮延社会との深い関わりを踏まえ、数々の和歌から巻ごとの物語がどのように作られたのかを徹底的に追究。いくつもの真相を明らかにする。

〈目次〉
   はじめに

   凡例

第一部 源氏物語とは何か
  一 物語の時代背景
   1 源氏物語は長編小説か/2 源氏物語成立の説話/3 「源氏」とは何か…/4 延喜・天暦の治とは
  二 源氏と藤原氏
   1 伊勢物語と若紫/2 春日野と若菜/3大原野行幸/4 藤原の瑠璃君
  三 光源氏と女官たち
   1 光源氏計画/2 光源氏の恋愛観/3 夕顔という女君/4末摘花という女君
  四 理想的な暮らし
   1 「みやび」とは/2 王朝人の趣味/3 待ち上手な女/ 六条院の四季の町

第二部 巻名と物語の形成
  一 巻名の成立
   1 巻名は誰が名付けたのか/2巻名の由来/3 人物呼称について
  二 青年期の物語
   帚木/空蝉/夕顔/若紫/末摘花/紅葉賀/花宴/葵/賢木/花散里
  三 壮年期の物語
   須磨/明石/澪標/蓬生/関屋/絵合/松風/薄雲/朝顔/乙女/玉鬘
  四 六条院の物語
   初音/胡蝶/螢/常夏/篝火/野分/行幸/藤袴/真木柱/梅枝/藤裏葉

第三部 源氏物語成立の真相
  一 巻名から物語りへ
   1 巻名の作られ方/2 巻名の異名/3巻名の基盤
  二 千年前の物語の読まれ方
   1 音読か黙読か/2 お后争い/3 桐壺巻の構成/4 「桐壺」の意味
  三 歴史との符合
   1 「壺前栽」の巻/2 「輝く日の宮」の巻/3 巻名「桐壺」の成立/4 桐壺の淑景舎
  四 摂関家と源氏物語
   1 式部と道長のかけひき/2 源氏物語の役割/3 その後の源氏物語/4 源氏物語の写本

むすび

参考文献一覧

本文掲載図版一覧

あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「源氏物語の真相」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • まずは、54帖各名称が2/3は、古今・万葉等の古歌からとられ、その他も日本の古典の言葉などを組み合わせた造語であることを一つ一つ丁寧に見る。(現代人が「ニール&イライザ」って聞いてなんとなくイメージできるのと まずは、54帖各名称が2/3は、古今・万葉等の古歌からとられ、その他も日本の古典の言葉などを組み合わせた造語であることを一つ一つ丁寧に見る。(現代人が「ニール&イライザ」って聞いてなんとなくイメージできるのと同じだね!)そして更に、「葵」=「逢う日」など、掛詞も使われており、平安時代の読者層は、単純に物語の中に納められた歌を楽しむだけではなく名称を聞いただけで内容をイメージできるように考えられていたと。本の大半はその絵解きです。面白くなるのは後半で、中関白家の没落を含めた歴史と絡めて描かれるところでした。 …続きを読む
    りー
    2020年02月09日
    12人がナイス!しています
  • 初読から7年経過しているので本書に書かれている内容についてある程度理解できるようになった。源氏が反藤原系だというのは分かるが頭中将が藤原系だというのは知らなかった。夕霧と雲居雁の結婚が源氏と藤原氏の和 初読から7年経過しているので本書に書かれている内容についてある程度理解できるようになった。源氏が反藤原系だというのは分かるが頭中将が藤原系だというのは知らなかった。夕霧と雲居雁の結婚が源氏と藤原氏の和解を表すというのは本当だろうか。その後柏木は光源氏の正妻を奪い、光源氏は柏木を呪い殺すのであり、やはり源氏と藤原系は和解などしていないのではないか。その意味でも、源氏物語の各帖の成立に道長などの意向が反映しているというのも無理があると思う。創作は作家個人の感性によって成り立つものだと思う。☆☆☆☆ …続きを読む
    はちめ
    2022年02月12日
    6人がナイス!しています
  • 和歌による源氏物語研究の第一人者である帝塚山大学教授の清水氏が著した、源氏物語の成り立ちと巻名の意味を伊勢物語や古今集等の文献、そして一条帝時代の人間模様から解明した面白い著作です。 様々な作家の現代 和歌による源氏物語研究の第一人者である帝塚山大学教授の清水氏が著した、源氏物語の成り立ちと巻名の意味を伊勢物語や古今集等の文献、そして一条帝時代の人間模様から解明した面白い著作です。 様々な作家の現代語訳の様に順に話が進むものではなく、紫式部の人生や道長の思惑の中で内容が創られ動いて行った事が様々な資料や文献から読み解かれています。 俊成や定家が源氏物語の内容や和歌を自らの詠歌に取り入れた意味や内容も分析しておられます。 …続きを読む
    maekoo
    2021年05月30日
    6人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品