ぼくの手はきみのために

ぼくの手はきみのために

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年01月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784043943128
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ぼくの手はきみのために

  • 著者 市川 拓司
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年01月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784043943128

愛する人よ、死なないで。これは僕の「祈り」です。

失われていく命への慈しみと喪失の不安、そして、哀しみの中で見つけた希望の光――。慎ましく生きる主人公たちが”この星でひとつきりの組み合わせ”に辿り着くまでの、優しい三つの愛の物語。 失われていく命への慈しみと喪失の不安、そして、哀しみの中で見つけた希望の光――。慎ましく生きる主人公たちが”この星でひとつきりの組み合わせ”に辿り着くまでの、優しい三つの愛の物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ぼくの手はきみのために」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • まだ知らない優しさと愛おしさがこの3つの物語に収められていた。痛いくらい真っ直ぐで、目が眩むほどの純粋な「あなたが大切」という相手を想う気持ち。人としての欠落部分でさえ崇高に感じることができる。人を赦 まだ知らない優しさと愛おしさがこの3つの物語に収められていた。痛いくらい真っ直ぐで、目が眩むほどの純粋な「あなたが大切」という相手を想う気持ち。人としての欠落部分でさえ崇高に感じることができる。人を赦せる、自分を赦せる。そんな物語。「ぼくの手はきみのために」で静かな愛の執着を見て、「透明な軌道」で幽愁の祈りを知り、「黄昏の谷」で狂おしいほどの幸せに触れる。自分ではコントロールできない愛があることを噛み締めて、生きる意味を心身にゆっくり沁み込ませる…そんな心を揺さぶる言葉にならない空気を醸し出している一冊。 …続きを読む
    えみ
    2023年12月01日
    52人がナイス!しています
  • 夜になると灯る1500年前の明かり。時を刻み始めるオリオン座の砂時計。頭の上にぽっかりと気が遠くなるほど広大な住処。あまりにも広すぎて。美しいけれど切なく心細い。誰かの服の端っこを掴んでいたくなる。私達は 夜になると灯る1500年前の明かり。時を刻み始めるオリオン座の砂時計。頭の上にぽっかりと気が遠くなるほど広大な住処。あまりにも広すぎて。美しいけれど切なく心細い。誰かの服の端っこを掴んでいたくなる。私達は宇宙の迷子みたいだ。手と手を繋ぎ合えたら。動かしがたい何かを感じたらそれは奇跡なんだと少しの間、優しい夢を見せてくれる3つの物語。。止まっているかのような時空。いっその事、飲み込まれたいと思う満天の夜空に。煩わしさから、変化から。上昇気流に乗って誰にも追い切れない。永遠に飛び続けたくなる二人だけの世界へ。 …続きを読む
    紅香@新刊購入まで積読消化あと4冊⭐︎
    2014年05月21日
    41人がナイス!しています
  • 三つの短編集。タイトルから、こんな話かな〜?って想像してた感じが、そのまんまで拍子抜けしちゃった表題作。二作目「透明な軌道」は、「愛とは、生きて欲しいと強く願う心、愛する気持ちが自分自身を生かす」とい 三つの短編集。タイトルから、こんな話かな〜?って想像してた感じが、そのまんまで拍子抜けしちゃった表題作。二作目「透明な軌道」は、「愛とは、生きて欲しいと強く願う心、愛する気持ちが自分自身を生かす」という思いは、わかる気がする。そして、どうも何処に焦点を合わせれば良いか最後まで戸惑ってしまった三作目「黄昏の谷」。。。どのお話も繊細で傷付き易くて不器用で、人付き合いが苦手な人々のピュアな恋愛物語でしたが・・・う〜ん。 …続きを読む
    えり
    2014年06月07日
    35人がナイス!しています

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