梁塵秘抄の世界 中世を映す歌謡

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年12月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784047034594
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梁塵秘抄の世界 中世を映す歌謡

  • 著者 植木 朝子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年12月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784047034594

流行歌謡から、ポジティブに生きる中世の人々が見えてくる!

悪人への共感、赤裸々な恋愛、ファッション、祭礼の賑わい――。『梁塵秘抄』に歌われた世界の多様なひろがりを探り、中世の人々を魅了した歌謡の面白さ、楽しさを通して当時の世相を鮮やかに描き出す。

〈目次〉
はじめに
1 『梁塵秘抄』概説
 第一章 今様の流行と『梁塵秘抄』の成立
    第一節 今様の時代
    第二節 今様の担い手
    第三節 今様の種類と旋律
    第四節 説話の中の今様
    第五節 今様の歌い替え
    第六節 『梁塵秘抄』の構成と成立

 第二章 撰者・後白川院
    第一節 遊芸への傾斜
    第二節 今様起源譚の記述
    第三節 今様と仏道の一体化

2 『梁塵秘抄』を読む
 第一章 侵攻の世界──堕地獄への諦念・悪人への共感──
    第一節 仏・浄土礼讃と堕地獄への諦念
    第二節 地蔵菩薩の今様
    第三節 提婆達多の今様
 第二章 恋の世界──解釈の多様性・配列の妙──
    第一節 赤裸々な愛欲の表現
    第二節 「君が愛せし綾藺笠」の今様
    第三節 僧侶と呪師の恋
 第三章 王朝的美意識への反逆──躍動する動植物──
    第一節 鼬の文学誌
    第二節 楢の今様と和歌
    第三節 猿の今様と和歌と説話
    第四節 虫の今様
 第四章 都市の賑わい──雑踏する人々の芸能の熱狂──
    第一節 都市の風俗
    第二節 寺社の賑わい
    第三節 祭礼の熱狂
    第四節 新開地への興味



引用文献出典一覧

図版一覧

あとがき
悪人への共感、赤裸々な恋愛、ファッション、祭礼の賑わい――。『梁塵秘抄』に歌われた世界の多様なひろがりを探り、中世の人々を魅了した歌謡の面白さ、楽しさを通して当時の世相を鮮やかに描き出す。

〈目次〉
はじめに
1 『梁塵秘抄』概説
 第一章 今様の流行と『梁塵秘抄』の成立
    第一節 今様の時代
    第二節 今様の担い手
    第三節 今様の種類と旋律
    第四節 説話の中の今様
    第五節 今様の歌い替え
    第六節 『梁塵秘抄』の構成と成立

 第二章 撰者・後白川院
    第一節 遊芸への傾斜
    第二節 今様起源譚の記述
    第三節 今様と仏道の一体化

2 『梁塵秘抄』を読む
 第一章 侵攻の世界──堕地獄への諦念・悪人への共感──
    第一節 仏・浄土礼讃と堕地獄への諦念
    第二節 地蔵菩薩の今様
    第三節 提婆達多の今様
 第二章 恋の世界──解釈の多様性・配列の妙──
    第一節 赤裸々な愛欲の表現
    第二節 「君が愛せし綾藺笠」の今様
    第三節 僧侶と呪師の恋
 第三章 王朝的美意識への反逆──躍動する動植物──
    第一節 鼬の文学誌
    第二節 楢の今様と和歌
    第三節 猿の今様と和歌と説話
    第四節 虫の今様
 第四章 都市の賑わい──雑踏する人々の芸能の熱狂──
    第一節 都市の風俗
    第二節 寺社の賑わい
    第三節 祭礼の熱狂
    第四節 新開地への興味



引用文献出典一覧

図版一覧

あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「梁塵秘抄の世界 中世を映す歌謡」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 院政期頃から流行し、後白河上皇登極前から熱中した今様。上皇がそれ迄の歌謡を集成して編んだ勅撰集が梁塵秘抄である。歌謡集10巻と口伝10巻からなり、長く埋もれていた物が、明治末年になってその各一巻と断簡が発 院政期頃から流行し、後白河上皇登極前から熱中した今様。上皇がそれ迄の歌謡を集成して編んだ勅撰集が梁塵秘抄である。歌謡集10巻と口伝10巻からなり、長く埋もれていた物が、明治末年になってその各一巻と断簡が発見された。よって今日その全体を知ることは出来ない。同じく詠唱される事が古くは基本だった和歌が、定型詩故に長く命脈を保ったのに対し、自由なメロディの歌謡として各層に愛好された今様の魅力は復元が困難である。しかし今様は二百年余の流行を保った。限られた資料に基づき当時の世を魅了したその文芸と社会を紹介する良書。 …続きを読む
    bapaksejahtera
    2023年04月05日
    13人がナイス!しています
  • 愛読書の一つ、荻原規子「風神秘抄」のためにいつか読もうと思っていた。原典に触れて驚いたのは、「風神」のファンタジー要素が根のないものでは決してなかったということ。本書のⅡ第2章「信仰の世界」で語られるの 愛読書の一つ、荻原規子「風神秘抄」のためにいつか読もうと思っていた。原典に触れて驚いたのは、「風神」のファンタジー要素が根のないものでは決してなかったということ。本書のⅡ第2章「信仰の世界」で語られるのは、今様を愛した人々がそれにどれだけの祈りを込めていたかということ。生きるための殺生を罪と捉え、地獄行きを念頭に置いた上での、地蔵菩薩への信仰と提婆達多への親和。道を究めることは悟りへと通ずると信じた彼らと、そこに舞い降りたいくつかの奇跡。それをファンタジーと呼ぶのはとてつもなく失礼なのだろうけれど。 …続きを読む
    2017年08月21日
    10人がナイス!しています
  • 今頃になって古典の重要性、面白さに気づいてしまい、このような所へ。もう亡くなった桃山晴衣という人の梁塵秘抄のCDを聞いたりしているのです。梁塵秘抄がJポップの源流だなどとう言われ方もしたりするけれど、本 今頃になって古典の重要性、面白さに気づいてしまい、このような所へ。もう亡くなった桃山晴衣という人の梁塵秘抄のCDを聞いたりしているのです。梁塵秘抄がJポップの源流だなどとう言われ方もしたりするけれど、本書を読むと半分は仏教の信仰に関する内容だそう。◆今年の目標としては本書、P35にあった今様の楽譜、邦楽の記譜法を何とか読みこなせるようになりたいのです。図書館で浪曲の入門をめくってみたら、このような譜面が書いてあった。また文献をあさってみよう。 …続きを読む
    秋色の服(旧カットマン)
    2018年02月04日
    4人がナイス!しています

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