聊斎志異の怪

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2004年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784043490042
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聊斎志異の怪

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2004年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784043490042

国境を超え、世界最大の怪異小説集は語り継がれる……。

芥川龍之介や森鴎外にも影響を与えた『聊斎志異』は、中国・清の蒲松齢が四〇〇篇以上の民間伝承をまとめた、世界最大の怪異譚アンソロジー。幽霊譚・動物奇談・妖怪譚などを選りすぐり、現代語訳で紹介。 芥川龍之介や森鴎外にも影響を与えた『聊斎志異』は、中国・清の蒲松齢が四〇〇篇以上の民間伝承をまとめた、世界最大の怪異譚アンソロジー。幽霊譚・動物奇談・妖怪譚などを選りすぐり、現代語訳で紹介。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「聊斎志異の怪」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 清の時代、蒲松齢が書いた怪異譚。生者と死者が簡単に交流していたり龍の扱いがぞんざいなのが印象深い。怖い話というよりは不思議な話だった。映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の原作が『聊斎志異』の一 清の時代、蒲松齢が書いた怪異譚。生者と死者が簡単に交流していたり龍の扱いがぞんざいなのが印象深い。怖い話というよりは不思議な話だった。映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の原作が『聊斎志異』の一篇であるということで本書を読んだが抄訳で目的の一篇『聶小倩』は載っていなかったのが残念。『聊斎志異』の一篇から題をとった芥川龍之介と太宰治の小説とその元ネタの両方が載っている。 …続きを読む
    花乃雪音
    2020年08月20日
    19人がナイス!しています
  • 17世紀中国のあやかし説話集。幽霊が賄賂を贈ったり嫉妬したり、取っ組み合いの喧嘩を始めたりと騒々しく人間臭い。性愛絡みの物語も多く、幽玄という美的感覚が中国にはないのかとぼやいてみるが、思い返せば日本の 17世紀中国のあやかし説話集。幽霊が賄賂を贈ったり嫉妬したり、取っ組み合いの喧嘩を始めたりと騒々しく人間臭い。性愛絡みの物語も多く、幽玄という美的感覚が中国にはないのかとぼやいてみるが、思い返せば日本の説話だって似たようなもの。説話は骨組であって、要は想像力の膨らませようか。現に巻末の芥川と太宰が翻案した作品から、原案に肉をつけると物語として違和感がないとわかる。これは彼らの膨らませ方が上手いこともあろうけれども、中国と日本の物語の構造もきっと似ているのだろう。「狐の嫁女」は映像にしたらさぞ美しかろうな。 …続きを読む
    Sakie
    2021年10月08日
    13人がナイス!しています
  • 「幻は人間が自ら作り出すものです。わたしなぞに何がわかりましょうや」幽霊、狐、妖怪、龍、あらゆる怪異が跋扈する、清代中国の怪異譚から37篇を精選。また芥川龍之介と太宰治による抄訳3篇も収録されている。面 「幻は人間が自ら作り出すものです。わたしなぞに何がわかりましょうや」幽霊、狐、妖怪、龍、あらゆる怪異が跋扈する、清代中国の怪異譚から37篇を精選。また芥川龍之介と太宰治による抄訳3篇も収録されている。面白いのは幽霊と生者の距離が近いところだ。あの世からやって来た死者は本邦のそれに比べると饒舌で、何なら同居生活を営むことさえあり、儒教社会における親子の繋がりの深さも出ているのかなと思った。怖いというよりはどこかユーモラスで面白い。当時の風俗や時代背景も踏まえて読めばまた違った面白味があるのだろうか。 …続きを読む
    東京湾
    2020年04月05日
    11人がナイス!しています

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