新装版 風果つる街

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2003年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041626153
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新装版 風果つる街

  • 著者 夢枕 獏
  • デザイン 多田 和博
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2003年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784041626153

勝負に全てを賭ける男たち、その凄絶な生き様を描いた傑作長編!

人はその男のことを真剣師と呼ぶ。他に何の定職を持たず、賭け将棋だけで生活をしている者のことである。男の名は、加倉文吉。ただただ強い相手を求め、文吉は旅を続ける――。 人はその男のことを真剣師と呼ぶ。他に何の定職を持たず、賭け将棋だけで生活をしている者のことである。男の名は、加倉文吉。ただただ強い相手を求め、文吉は旅を続ける――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「新装版 風果つる街」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 【再読】高校生の頃、芭蕉の『日々旅にして旅を栖とす』生活に憧れた。大学生になるとスケールダウンして『古本、せどり旅』を繰り返しながら生きられたらと思ったりもした。バイオレンス伝奇は読まない私にとって夢 【再読】高校生の頃、芭蕉の『日々旅にして旅を栖とす』生活に憧れた。大学生になるとスケールダウンして『古本、せどり旅』を繰り返しながら生きられたらと思ったりもした。バイオレンス伝奇は読まない私にとって夢獏と言えば1に格闘モノ、2に山岳小説だが、本作は1の変格モノ、一種の異種格闘技?と言おうか、将棋に格闘技モノの手法を導入した異色作。将棋協会に属さず旅に流離う真剣師達の悟りきれない人生の軌跡を描く。将棋はできないがこんな風に前のめりにつんのめって生きられたらと思う。次は釣りを格闘技に変えた『鮎師』でも読むか。 …続きを読む
    ntahima
    2015年05月22日
    30人がナイス!しています
  • ★★★★☆ 賭け将棋だけで生計を立てる真剣師を描いた物語。ただ強い相手のみを求め俗世間のしがらみを断ち旅を続ける真剣師加倉文吉が主人公となる。夢枕さんの作品としては一風変わったテイストではあるが、ある意味 ★★★★☆ 賭け将棋だけで生計を立てる真剣師を描いた物語。ただ強い相手のみを求め俗世間のしがらみを断ち旅を続ける真剣師加倉文吉が主人公となる。夢枕さんの作品としては一風変わったテイストではあるが、ある意味では格闘小説を数多く書いてきた著者の作品の延長線上にあるとも言えるかもしれない。将棋を指すシーンの迫力たるや、拳と拳を交えはしないが、本物の格闘に劣らぬ凄みが感じられる。長時間の勝負を終えた後の様変わりした顔などまさにそれを思わせる。プロ棋士とは違う世界を生きる者達の哀愁のようなものを感じた。 …続きを読む
    そうたそ
    2018年02月03日
    26人がナイス!しています
  • 賭け将棋だけが食い扶持で、その日暮しで日本中を旅して回る真剣師の老人・加倉文吉。将棋に狂った者たちの戦いを描く。勝負を書かせりゃ格闘技だろうが将棋だろうが、なんでもいけるな夢枕獏、さすがだ。やはりすべ 賭け将棋だけが食い扶持で、その日暮しで日本中を旅して回る真剣師の老人・加倉文吉。将棋に狂った者たちの戦いを描く。勝負を書かせりゃ格闘技だろうが将棋だろうが、なんでもいけるな夢枕獏、さすがだ。やはりすべての勝負事が根っこの部分で繋がってるからなんだろうな。プロ棋士くらいの思考力があれば柔術とかやらせたら強くなるだろうなと思ったりもする。真剣師は決してきらびやかな表舞台には立てない絶滅寸前の男たちで、勝負に勝ったとしても幸福な未来なんて見えないんだけど、それでも勝負を追求するまじりっけなさがかっこいいなあ。 …続きを読む
    あかつや
    2022年11月17日
    7人がナイス!しています

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