• デカルトの名言を思い出すまでもなく、わたしは私だ。ならばなぜわざわざ“なら”なければならないのか。誰のために。物語は“わたし”ことカーラ・ビッグスが「あのときほど家族がひとつになって喜んだことはなかった」 デカルトの名言を思い出すまでもなく、わたしは私だ。ならばなぜわざわざ“なら”なければならないのか。誰のために。物語は“わたし”ことカーラ・ビッグスが「あのときほど家族がひとつになって喜んだことはなかった」「すべてのことがうまくいっていた―(中略)完璧に近かったと言っていい」十歳の誕生日の回想から始まる。本編にはちょくちょく回想が差し挟まれるが“完璧”が崩壊していったのは、どうやら去年のことらしい。それも原因はママ。犬を飼うと言い出したパパにキレたり、高い買い物をするママ。 …続きを読む
  星落秋風五丈原

  2019年09月12日
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• 終盤は泣きながら読み終えた。精神的な病を抱える母親を一人支えようとする12歳のカーラ。他に頼れる人もおらず、むしろ実情を隠して普通を貫き通そうとする。それがまた異質さを放ち、疑いを重ねる大人たちをユニー 終盤は泣きながら読み終えた。精神的な病を抱える母親を一人支えようとする12歳のカーラ。他に頼れる人もおらず、むしろ実情を隠して普通を貫き通そうとする。それがまた異質さを放ち、疑いを重ねる大人たちをユニークな子どもながらの発想と大人びた姿勢で通り抜ける。全ては母の為、家族の為。一人で抱える姿が幼少期の自分と重なった。カーラには助けてくれる人がいてよかった。 カーラが『青いイルカの島』のカラーナと自分を重ね、自分の世界を創り上げて浸っている姿がまた愛おしい。孤独を許して包んでくれるから、やっぱり本ってすごい。 …続きを読む
  シエロ

  2022年07月30日
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• うん、まぁそんな感じかも、とうなずける人はうなずけると思う。読み易かった。前に読んだHOOTと感じは似てるかな。うなずける人（重なる人）は泣いてしまうかも。 うん、まぁそんな感じかも、とうなずける人はうなずけると思う。読み易かった。前に読んだHOOTと感じは似てるかな。うなずける人（重なる人）は泣いてしまうかも。
  タメタメ

  2007年12月01日
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