蝶の舌

蝶の舌

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2001年07月13日
判型:
B6変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
320
ISBN:
9784048970181

蝶の舌

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2001年07月13日
判型:
B6変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
320
ISBN:
9784048970181

かのガルシア・マルケスも絶賛!スペインの陽光漂う珠玉の短篇集。

夏休み期待のスペイン映画『蝶の舌』の原作。ひとりの少年と老教の触合いを、時に暖かく、時に切なく描く表題作『蝶の舌』をはじめ、独特のモチーフと色彩感がそこはかとなく漂う極上の十六篇を、ブックプラスから。 夏休み期待のスペイン映画『蝶の舌』の原作。ひとりの少年と老教の触合いを、時に暖かく、時に切なく描く表題作『蝶の舌』をはじめ、独特のモチーフと色彩感がそこはかとなく漂う極上の十六篇を、ブックプラスから。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「蝶の舌」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 紹介されることのやや少ないスペイン現代文学。帯には同じスペイン語圏のガルシア・マルケスの讃「近年読んだ中でも最高の作品」。短篇、掌編を合せて16篇を収録する。タイトルといい内容といい表題作が傑出する。 紹介されることのやや少ないスペイン現代文学。帯には同じスペイン語圏のガルシア・マルケスの讃「近年読んだ中でも最高の作品」。短篇、掌編を合せて16篇を収録する。タイトルといい内容といい表題作が傑出する。わずか26ページの作品なのだが、内包する世界は広い。それは、この小説がスペイン内戦を背負っているからだろう。著者のリバスは1957年生まれだから、直接この内戦を体験してはいないのだが、今に続くスペインの歴史に大きな影を落としているようだ。一方、この小説の最大の魅力は、全編を貫流し、繊細に彩る抒情性だ。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2014年06月03日
    172人がナイス!しています
  • 描写が淡々としていて最初は情景をうまく浮かべられなかったが、映画を観たことがあるのを思い出し、映像が朧げに蘇って読む助けとなった。スペイン内戦が始まり捕らえられた共和派の人々に、「犯罪者!アカ!」と共 描写が淡々としていて最初は情景をうまく浮かべられなかったが、映画を観たことがあるのを思い出し、映像が朧げに蘇って読む助けとなった。スペイン内戦が始まり捕らえられた共和派の人々に、「犯罪者!アカ!」と共和派と思われないよう、たとえ身内に向かってでさえも罵声を浴びせざるを得ない場面は胸が詰まった。モンチョ少年の大好きな先生に両親が叫ぶ場面、とりわけ父親がモンチョにも同様に叫ぶよう求める場面には…。「ヒキガエル!ティロノリンコ!イリス!」モンチョが呟いた言葉。ヒキガエル似の先生が教えてくれた鳥の名前、蝶の名前。 …続きを読む
    (C17H26O4)
    2021年01月27日
    78人がナイス!しています
  • 昔観た映画、原作があると読友さんのレビューで知った。映画はこの本の初めの三編をミックスしたもので、正直、表題作以外の部分は記憶から抜けていた。読了後、三編を再読、その後映画を観る。最後、涙が止まらない 昔観た映画、原作があると読友さんのレビューで知った。映画はこの本の初めの三編をミックスしたもので、正直、表題作以外の部分は記憶から抜けていた。読了後、三編を再読、その後映画を観る。最後、涙が止まらない…。<テレビ体験と語りの世界が作品の源泉になっている>というリバスの作品。どれもどこか暴力の匂いが漂いながら透明。ガルシア・マルケスが絶賛(特に「霧の中のサックス」)したという。3編以外「コウモリのために咲く白い花」「そこに独りで」「ミスターとアイアン・メイデン」「幸福の占い」等が心に残る。 …続きを読む
    ちえ
    2021年01月13日
    47人がナイス!しています

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