恋愛中毒

1999年 第20回 吉川英治文学新人賞

恋愛中毒

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1998年11月30日
判型:
四六判
ページ数:
352
ISBN:
9784048731409

1999年 第20回 吉川英治文学新人賞

恋愛中毒

  • 著者 山本 文緒
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1998年11月30日
判型:
四六判
ページ数:
352
ISBN:
9784048731409

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「恋愛中毒」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 主人公は美雨。離婚している。翻訳業だけでは生活出来ず、弁当屋でアルバイト。その弁当屋で芸能人兼小説家の創路と出会い、愛人となる。弁当屋を辞め、創路の事務所で運転手役として働くことに。その事務所には別の 主人公は美雨。離婚している。翻訳業だけでは生活出来ず、弁当屋でアルバイト。その弁当屋で芸能人兼小説家の創路と出会い、愛人となる。弁当屋を辞め、創路の事務所で運転手役として働くことに。その事務所には別の愛人。1人はアイドルとして売り出そうとしている子。そして、スナックのママの愛人、正妻などとの接触。不仲の両親に会いに実家にいくはなしもある。母との確執も語られる。◎中毒?こういう世界の人々ではありきたりなのでは?ストーリー展開としてはよくある内容。ただ、読みやすくはあった。 …続きを読む
    ベイマックス
    2021年08月31日
    101人がナイス!しています
  • 山本文緒著書2冊目。98年刊行。本書の分岐点「あんたなんか執行猶予中なんでしょう?」と久保陽子から水無月美雨への一言。それまで創路功二郎の愛人関係になるまで離婚した美雨の話が淡々とだが緻密に進行。その後 山本文緒著書2冊目。98年刊行。本書の分岐点「あんたなんか執行猶予中なんでしょう?」と久保陽子から水無月美雨への一言。それまで創路功二郎の愛人関係になるまで離婚した美雨の話が淡々とだが緻密に進行。その後、怒涛のように押し寄せ結末を迎える展開には息を呑む。計算された登場人物の面々。監視社会の現代、正義という名の元に有名人が浮気をすれば非難囂々だが、「芸の肥やし」だった昭和時代は本書のような人間関係や進展があったのだろうと思わせる見事な筆致。ストーカー心理にも感情移入してしまう。息継ぎさせてくれない読み応え。 …続きを読む
    Nobu A
    2024年10月24日
    70人がナイス!しています
  • 鈴木保奈美さんがMCの『あの本、読みました?』で、大人の恋のおすすめ本として凪良ゆうさんが紹介していた本作。水無月の恋は既に相手のことを思いやることができなくなっている恋。恋というより執着?と、恋愛の沼 鈴木保奈美さんがMCの『あの本、読みました?』で、大人の恋のおすすめ本として凪良ゆうさんが紹介していた本作。水無月の恋は既に相手のことを思いやることができなくなっている恋。恋というより執着?と、恋愛の沼を見せられた感じでした。読み進めている途中まで、水無月の恋愛は誰しもが陥る恋愛の溝くらいに感じていたのにびっくりしました。お互いを思い合える恋愛が幸せなのに、恋愛中毒に罹っているときって、自分でその異常な状態に気づいていながらも、相手が目の前からいなくなると飢餓状態になって強い不安に陥るのだろうな。怖いな。 …続きを読む
    ゆきち
    2024年07月05日
    66人がナイス!しています

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