明治の東京生活 女性の書いた明治の日記

明治の東京生活 女性の書いた明治の日記

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1991年09月13日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
224
ISBN:
9784047032170
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明治の東京生活 女性の書いた明治の日記

  • 著者 小林 重喜
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1991年09月13日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
224
ISBN:
9784047032170

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「明治の東京生活 女性の書いた明治の日記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 明治期のサラリーマン家庭の主婦小林信子が明治31年から翌年に書いた日記と、それに対する息子重喜の注釈という2つの枠により、当時の風俗が闊達に伝わってくる良書。特に、現在90歳の重喜による注釈は、たんに当時 明治期のサラリーマン家庭の主婦小林信子が明治31年から翌年に書いた日記と、それに対する息子重喜の注釈という2つの枠により、当時の風俗が闊達に伝わってくる良書。特に、現在90歳の重喜による注釈は、たんに当時の状況を詳らかにするだけではなく、日記に書かれなかった小林家の様子を補足し、当時の生活を重層的に蘇らせている。解説にもあるように、当時の小林家は近代的な「家族制」だが、重喜のコメントは現代的な「家庭生活」に基づいている。日記が書かれた当時からすでに90年が経ち、日本の100年が縮図となって表れている。 …続きを読む
    きゅー
    2021年12月08日
    8人がナイス!しています
  • 市井の人々の生活の様子が垣間見れるのと表題を見て読んでみたのだけれど、この日記に書かれている生活はかなりの上流社会に暮らす家庭のものであった。 それにしても大倉組の臨時ボーナスの支給は破格である。なん 市井の人々の生活の様子が垣間見れるのと表題を見て読んでみたのだけれど、この日記に書かれている生活はかなりの上流社会に暮らす家庭のものであった。 それにしても大倉組の臨時ボーナスの支給は破格である。なんと月給の10か月分。これだけ貰えれば女中さんを3人も雇えるはずである。中元・歳暮も数多く配られていた。明治の上流階級の生活の一端が分かりました。 …続きを読む
    勝浩1958
    2014年09月22日
    8人がナイス!しています
  • 明治後期(19世紀末)の東京、一流商社に勤める士族出身のサラリーマンの妻がつけた約一年間の日記を、その息子が公開。当時の東京の上層サラリーマン家庭の日常と、明治末期の東京都心の様子がわかる貴重な記録だ。照 明治後期(19世紀末)の東京、一流商社に勤める士族出身のサラリーマンの妻がつけた約一年間の日記を、その息子が公開。当時の東京の上層サラリーマン家庭の日常と、明治末期の東京都心の様子がわかる貴重な記録だ。照明が貧弱なので日の長い季節には早朝(朝5時)に起きて、掃除したり入浴(洗湯=銭湯で)したりする。車が無いので運転手付人力車で通勤や買い物に出かける。電話が無いので、連絡は専ら車夫への言付け。子供には、「ポンチ絵」と呼ばれた漫画が既に読まれている。幼くして母を亡くした著者の、母への思慕が行間から滲んでいた。 …続きを読む
    印度 洋一郎
    2011年12月03日
    5人がナイス!しています

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