「熱病の木 レンデル傑作集2」感想・レビュー
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これまでのレンデル作品はこすっからい小悪党がちょっとしたミスやいつものルーティーンから外れたことが起きることで自身の悪事が露見し、罰を受けるような物語が多かったように思うが、本書ではむしろそれら悪意あ …続きを読む2023年07月07日89人がナイス!しています
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短編集。辟易とする人間関係が、グロテスクの域にまで達しているような作品もあり、続けて読むと少し胸焼けするような感覚も。しかしそれでも、その膠着し歪んだ関係がなにかしらの結末に向かうさまは面白く引き込ま …続きを読む2015年11月03日19人がナイス!しています
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レンデルによるミステリ短編の妙味。時に病質的なまでの好奇心と衝動。人の心の闇の深さに痺れる。個人的に面白かったのは、「悪魔の編み針」。レンデルが実はかなりの編み物の手練れであると知れて、嬉しくなった。2022年12月17日16人がナイス!しています