熱病の木 レンデル傑作集2

熱病の木 レンデル傑作集2

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1988年12月06日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
296
ISBN:
9784042541189
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熱病の木 レンデル傑作集2

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1988年12月06日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
296
ISBN:
9784042541189

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「熱病の木 レンデル傑作集2」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • これまでのレンデル作品はこすっからい小悪党がちょっとしたミスやいつものルーティーンから外れたことが起きることで自身の悪事が露見し、罰を受けるような物語が多かったように思うが、本書ではむしろそれら悪意あ これまでのレンデル作品はこすっからい小悪党がちょっとしたミスやいつものルーティーンから外れたことが起きることで自身の悪事が露見し、罰を受けるような物語が多かったように思うが、本書ではむしろそれら悪意ある人物がうまく立ち回ることで生き長らえるといった結末が多かったように思う。そしてレンデルは実に人間らしいテーマを扱い、我々を物語の渦中に引きずり込む。本書における個人的ベストは「毒を愛する少年」で次点は「メイとジューン」。鬼籍に入り、もう長らく訳出が途絶えている作家だが、やはりこの味わいは捨てがたい。 …続きを読む
    Tetchy
    2023年07月07日
    89人がナイス!しています
  • 短編集。辟易とする人間関係が、グロテスクの域にまで達しているような作品もあり、続けて読むと少し胸焼けするような感覚も。しかしそれでも、その膠着し歪んだ関係がなにかしらの結末に向かうさまは面白く引き込ま 短編集。辟易とする人間関係が、グロテスクの域にまで達しているような作品もあり、続けて読むと少し胸焼けするような感覚も。しかしそれでも、その膠着し歪んだ関係がなにかしらの結末に向かうさまは面白く引き込まれてしまうのだ。男の自慰にも似た歪んだ行動が、思わぬ結果にたどりつく「女を脅した男」、女性にとっての手芸の魅力をここまで的確に恐ろしく描いた作品も珍しい「悪魔の編み針」、意外な落ちよりも、正義を娯楽にするタイプの人間が持つグロテスクさが印象に残った「思い出のベンチ」などが印象に残りました。 …続きを読む
    くさてる
    2015年11月03日
    19人がナイス!しています
  • レンデルによるミステリ短編の妙味。時に病質的なまでの好奇心と衝動。人の心の闇の深さに痺れる。個人的に面白かったのは、「悪魔の編み針」。レンデルが実はかなりの編み物の手練れであると知れて、嬉しくなった。 レンデルによるミステリ短編の妙味。時に病質的なまでの好奇心と衝動。人の心の闇の深さに痺れる。個人的に面白かったのは、「悪魔の編み針」。レンデルが実はかなりの編み物の手練れであると知れて、嬉しくなった。
    Ribes triste
    2022年12月17日
    16人がナイス!しています

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