荒野の絞首人

荒野の絞首人

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1985年08月15日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042541066
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荒野の絞首人

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1985年08月15日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042541066

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「荒野の絞首人」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 原野をこよなく愛する主人公は、散策の途中、髪の毛をかられた女性の死体を見つけます。事件は、連続殺人に発展し、主人公が容疑者として警察からマークされることになって…。妻が、別の男性の子を宿したことをきっ 原野をこよなく愛する主人公は、散策の途中、髪の毛をかられた女性の死体を見つけます。事件は、連続殺人に発展し、主人公が容疑者として警察からマークされることになって…。妻が、別の男性の子を宿したことをきっかけに、予想外の事態が発生してしまうのです。原野への偏愛、性的な問題、男と駆け落ちした母親のトラウマ、父との関係、祖母との暗い過去。主人公の複雑な心理が緻密に描かれていて面白いですね。妻が別の男性にはしらざるをえない状況も納得性があるし。派手さはないけれど、風物を含めて英国ミステリならではの空気感です。 …続きを読む
    hit4papa
    2010年11月17日
    47人がナイス!しています
  • イギリスの美しい荒野を舞台にした悲劇。荒野に魅せられた主人公スティーヴンは、自分の庭ともいえる荒野の一角で、絞殺され、頭髪を切り取られた若い女性の死体を発見する。自分の聖域が犯されたと思ったスティーヴ イギリスの美しい荒野を舞台にした悲劇。荒野に魅せられた主人公スティーヴンは、自分の庭ともいえる荒野の一角で、絞殺され、頭髪を切り取られた若い女性の死体を発見する。自分の聖域が犯されたと思ったスティーヴンは、独自に犯人像を予想しつつ、荒野への偏愛は徐々に強まり、夫婦関係は破綻に向かう。大自然の美しさと、人間関係の卑小さを対比させながら、どうあっても悲劇に終わるしかないと思わせる筆致。途中からサスペンスに転調し、サプライズを連打する終盤。読者を突き放し、余白を残すラスト。悪くないと思います。 …続きを読む
    うえぴー
    2017年10月27日
    22人がナイス!しています
  • 荒涼たる原野の描写のなかで浮かび上がる連続殺人に一癖ある登場人物たち、その過去と運命がどんどん進んで袋小路に進んでいくような不穏な展開に魅せられて一気に読みました。レンデルらしい後味の悪さに、好きにな 荒涼たる原野の描写のなかで浮かび上がる連続殺人に一癖ある登場人物たち、その過去と運命がどんどん進んで袋小路に進んでいくような不穏な展開に魅せられて一気に読みました。レンデルらしい後味の悪さに、好きになれない人物ばかりが登場する話だけど、やっぱり面白い。ラスト近くの意外な展開には声が出ました。面白かったです。 …続きを読む
    くさてる
    2020年10月03日
    17人がナイス!しています

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