メナムの残照

メナムの残照

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1978年08月30日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
344
ISBN:
9784042419013
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メナムの残照

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1978年08月30日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
344
ISBN:
9784042419013

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「メナムの残照」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 第二次世界大戦中のタイ。果樹園の娘アンスマリンと日本軍大尉コボリの恋愛模様。戦争によって国家を背負わされてしまった人たちの感情が様々な場面で印象的に描かれていて、時代の大きな力に翻弄される人間の姿に胸 第二次世界大戦中のタイ。果樹園の娘アンスマリンと日本軍大尉コボリの恋愛模様。戦争によって国家を背負わされてしまった人たちの感情が様々な場面で印象的に描かれていて、時代の大きな力に翻弄される人間の姿に胸が潰れた。アンスマリンには英国に留学に行った幼なじみとのこともあり、愛憎入り混じった振る舞いをコボリにするが、当時のタイの国際状況を考えたら無理からぬことかもしれない。終始強情を張るアンスマリンをなだめる母オーンの言葉には大変な時代を生き抜いてきた人の人生訓がにじんでいて、割り切れない人情の機微を感じる。 …続きを読む
    ががが
    2022年11月05日
    2人がナイス!しています
  • ナデーククキミヤ主演の映画を先に見たので、比較すると出来事の数が多いしアンスマリンの心理描写がちゃんとされているしより深く物語に入り込めた タイ語の原文にはあったアンスマリンの父親と母親の馴れ初め、別 ナデーククキミヤ主演の映画を先に見たので、比較すると出来事の数が多いしアンスマリンの心理描写がちゃんとされているしより深く物語に入り込めた タイ語の原文にはあったアンスマリンの父親と母親の馴れ初め、別れがちゃんと書かれておらず、翻訳なのかタイ語の原文とは別作品として翻訳者が書いたのか気になった。 女性が男性に手を握られるということは心を許したと解されるって文があり、80数年前のタイの貞操観念今と全然違うんだな。ということに驚き。 著者、翻訳者が消息不明なので出版社が消息を探してるってお願いがあったのが衝撃 …続きを読む
    Ko
    2020年09月02日
    2人がナイス!しています
  • 戦時中のタイ、現地の若き女性と日本人兵士との切なくもどかしいラブストーリー。悲しい結末になることを知りつつ読み始めた為、ああ今だよ今!もたもたしてないでちゃんと気持ち伝えないと!と何度心の中で叫んだか 戦時中のタイ、現地の若き女性と日本人兵士との切なくもどかしいラブストーリー。悲しい結末になることを知りつつ読み始めた為、ああ今だよ今!もたもたしてないでちゃんと気持ち伝えないと!と何度心の中で叫んだか。小堀のピュアすぎる程の一途な愛情があまりに眩しく、でももし自分がアンならと考えると、ああいう態度を取りかねないな……と気持ちも重々分かり。戦争は人を狂わせてしまうものだけど、それにしてもおじさん2人のバカさ加減に最後は怒りを禁じ得ず。もう少し早く気づけたらよかった。でも伝えられないよりはよかったのかな……。 …続きを読む
    きりん
    2018年10月29日
    2人がナイス!しています

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