獄中記

獄中記

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1950年12月13日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784042119029
label

獄中記

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1950年12月13日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784042119029

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「獄中記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 何故投獄されたのか。それは罪なのか。それについて彼はどのように認識していたであろうか。獄中でふける思索が偏っていくことに心がいたむ。彼が愛する人に打ち明ける心の葛藤は美しい。しかし、この苦難を昇華させ 何故投獄されたのか。それは罪なのか。それについて彼はどのように認識していたであろうか。獄中でふける思索が偏っていくことに心がいたむ。彼が愛する人に打ち明ける心の葛藤は美しい。しかし、この苦難を昇華させて文学とするのは大変な困難だったろう。平易な読みやすい現代語訳も出ればいいなと思う …続きを読む
    ケイ
    2020年03月16日
    113人がナイス!しています
  • 「私は悲哀が人間の感得しうる最高の情緒であるので、それが、あらゆる偉大なる芸術の典型であり、同時に資金石であることを、いまにして知った。」「私の生涯で、不面目にして許しがたい、そしていつの世になっても 「私は悲哀が人間の感得しうる最高の情緒であるので、それが、あらゆる偉大なる芸術の典型であり、同時に資金石であることを、いまにして知った。」「私の生涯で、不面目にして許しがたい、そしていつの世になっても侮蔑されてもよいただ一つの行為は、援助と保護とを得んがために、社会に訴えることを自分に許したことだった。」1895年にジョン・ダグラスとの訴訟合戦の際、三男アルフレッドとの同性愛関係を暴露され逮捕・懲役2年となり獄中生活を送ることになったオスカー・ワイルド。本書はワイルドが牢獄からダグラスに宛てた書簡。→ …続きを読む
    yama
    2023年03月19日
    55人がナイス!しています
  • 同性愛の罪で懲役2年の獄中生活。その獄中から同性愛の相手へ出した書簡を一部省いてまとめたもの。名声から汚名へ。獄衣をまとい手錠をかけられたままプラットホームで獄舎行の列車を待つワイルドを、人々が嘲笑す 同性愛の罪で懲役2年の獄中生活。その獄中から同性愛の相手へ出した書簡を一部省いてまとめたもの。名声から汚名へ。獄衣をまとい手錠をかけられたままプラットホームで獄舎行の列車を待つワイルドを、人々が嘲笑する。耐えられそうもない状況。それでもワイルドは、悲哀こそ芸術の根源だと語る。そして、ギリシア神話を否定し、キリストの言動からこの世の真実を掴もうとする。いわゆる教会の形式や儀式ではなく。その痛ましいほどのワイルドの声を聴いていると、死の前日に洗礼と終油の秘蹟を受けたことが納得できた。 …続きを読む
    yumiha
    2020年08月20日
    42人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品