野うさぎ物語

野うさぎ物語

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1953年12月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
120
ISBN:
9784042036012
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野うさぎ物語

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1953年12月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
120
ISBN:
9784042036012

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「野うさぎ物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • フランスの詩人ジャムの散文と韻文。ジャムは優しさの詩人だと思う。うわべだけの優しさではなくて、この世の悲惨さを見極めたうえでの優しさ。それは一人の不幸な街娼のこと描いた小品「大女優」を読むと分かる。動 フランスの詩人ジャムの散文と韻文。ジャムは優しさの詩人だと思う。うわべだけの優しさではなくて、この世の悲惨さを見極めたうえでの優しさ。それは一人の不幸な街娼のこと描いた小品「大女優」を読むと分かる。動物が好きだった人でもあり、表題作の「野うさぎ物語」の中には多くの動物が出てきて、彼らの昇天が詩的に描かれている。これは、物言わぬ生き物たちの痛みを感じられるジャムの感受性が書かせた物語と言えるかもしれない。物語のラストはほろ苦いけれど、詩人としてこの世で生きていく覚悟が表現されている気がした。 …続きを読む
    新地学@児童書病発動中
    2015年01月02日
    105人がナイス!しています
  • 別乾坤の建立を詩人は志す。「もし人が詩的遊戯ならぬ、日々の些事の上に印された神の足跡を追ってゆけば、どんな枝葉末節も、一つの宇宙にならずにはゐまい。それでも人は、例へばあの時ではなくこの時に、あの日で 別乾坤の建立を詩人は志す。「もし人が詩的遊戯ならぬ、日々の些事の上に印された神の足跡を追ってゆけば、どんな枝葉末節も、一つの宇宙にならずにはゐまい。それでも人は、例へばあの時ではなくこの時に、あの日ではなくこの日に、一人の子供が或る森の中で苺を摘んだ、などといふことは大したことではない、と考へるのであらうか?」p110 宇宙の気配を、創造主としての気概を、感じせしめる詩性。これらを、訳者・安東次男は老いた母と幼い娘に読み聞かせてやりたかったそうな。ほほえみ。 …続きを読む
    袖崎いたる
    2022年06月25日
    3人がナイス!しています
  • 野うさぎの希有な昇天の模様を描いた散文詩など。安東次男さんが翻訳している。 野うさぎの希有な昇天の模様を描いた散文詩など。安東次男さんが翻訳している。
    poefan
    2010年01月18日
    1人がナイス!しています

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