野獣死すべし

野獣死すべし

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1979年06月06日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041362242
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野獣死すべし

  • 著者 大薮 春彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1979年06月06日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041362242

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「野獣死すべし」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「その鼻から噴き出る血の匂いが、鋭く邦彦の鼻をうった」。大藪春彦初読み。なるほどこれがとなった。60年も前の作品ということを意識して読んだが、ど真ん中な血とバイオレンスの世界がむしろ余計な事を考えさせず 「その鼻から噴き出る血の匂いが、鋭く邦彦の鼻をうった」。大藪春彦初読み。なるほどこれがとなった。60年も前の作品ということを意識して読んだが、ど真ん中な血とバイオレンスの世界がむしろ余計な事を考えさせずにグイッと読ませる。何よりも主人公の伊達邦彦。反逆精神と破壊欲に塗れた彼の大胆不敵な策動ぶりを堪能した。銃に車、文学、そして犯罪、それらに"美"と"悲"を徹底的に求める姿が何か印象深い。淡々とした文章はストイックだが、一方で当時の背景、傷を忘れて戦後成長へ向かう時代への皮肉な激情も感じられたように思えた。 …続きを読む
    buchipanda3
    2021年09月10日
    107人がナイス!しています
  • DVDで観たので原作を読みたくて手に取りました。私の読んだのは昭和55年発行の9版で表紙が松田優作さんだった。画像が見つからないのはきっと松田優作さんの表紙のものはプレミアでもついて高価になってるのかなぁ。 DVDで観たので原作を読みたくて手に取りました。私の読んだのは昭和55年発行の9版で表紙が松田優作さんだった。画像が見つからないのはきっと松田優作さんの表紙のものはプレミアでもついて高価になってるのかなぁ。さて内容はと言うとこれが読んでビックリ、映画とは全然違うストーリーでした^^;表題作と復讐篇もが収録されていて復讐篇の方が面白かったです。ハードボイルド小説は多分初めて読んだと思うけれど、やたらと銃の描写が細かいのさえ気にならなければ結構楽しめます。 …続きを読む
    2021年12月28日
    99人がナイス!しています
  • ハードボイルド作品の先駆者のひとりである氏の処女作。主人公の邦彦は、父の無念を忘れないままにいつか来るチャンスを待ちながら己を磨き上げていた。ハメットの「血の収穫」を思い出させるような容赦ないバイオレ ハードボイルド作品の先駆者のひとりである氏の処女作。主人公の邦彦は、父の無念を忘れないままにいつか来るチャンスを待ちながら己を磨き上げていた。ハメットの「血の収穫」を思い出させるような容赦ないバイオレンス描写だが、渇いた文体だったハメットとは違って本作はどろどろと湿っている印象を受ける。復讐心は変わらずに持ち続けているものの、根っこの所では闘争に餓えており、それを追い求めるがための一連の行動のようにも見える。銃火器の描写が細かいのも好印象。 …続きを読む
    しょう
    2021年12月11日
    59人がナイス!しています

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