美は乱調にあり

美は乱調にあり

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1969年08月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041265024
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美は乱調にあり

  • 著者 瀬戸内 晴美
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1969年08月08日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041265024

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「美は乱調にあり」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『青鞜』の同人、大杉栄の三人目の女―伊藤野枝の半生。「葉山事件」で筆が置かれている。前半の緻密さに比べ、後半は情熱的に筆を走らせたような感じを受けた。女性の転換期と言われるこの時代の「新しい女」とは、 『青鞜』の同人、大杉栄の三人目の女―伊藤野枝の半生。「葉山事件」で筆が置かれている。前半の緻密さに比べ、後半は情熱的に筆を走らせたような感じを受けた。女性の転換期と言われるこの時代の「新しい女」とは、身の内の野性の一部分に感受性の強かった女たちのような気がする。それは肩に力の入った生き方で、彼女たちはどこか欠落している。なんだかとても飢えている。そして、体の構造上、ある部分でどうしても受け身にならざるを得ない、女の物悲しさ。タイトルどおりの「乱調」に、半身を引いてしまい、わりと冷静に読んだ。乱調の読後感。 …続きを読む
    ユーカ
    2015年06月26日
    23人がナイス!しています
  • 「青鞜」まつりに際し、軽く再読。私にとっての「青鞜」入門の書。すべてはここから始まった。定期的に訪れる「青鞜」まつり。いまでも立ち還る時はこの作品。ずっと積んでいる続編『諧調は偽りなり』もそろそろ読ま 「青鞜」まつりに際し、軽く再読。私にとっての「青鞜」入門の書。すべてはここから始まった。定期的に訪れる「青鞜」まつり。いまでも立ち還る時はこの作品。ずっと積んでいる続編『諧調は偽りなり』もそろそろ読まなければ。しかし、なぜ私はこんなにも「青鞜」の面々に惹かれるのだろう。集う彼らの人生、伊藤野枝の、らいてうの、大杉栄の、市子、紅吉、辻、関連するすべての人の人生の何が魅力で、何に魅了されているのか。わかっているようなわからないような… だからこそ、繰り返される ひとり「青鞜」まつりなのだけれども。 …続きを読む
    kaoriction@感想は気まぐれに
    2017年08月30日
    20人がナイス!しています
  • 濃かった...最後の方はもう誰が誰と付き合おうがどうでもいいんですけどって気持ちになり、恋愛より主義で結び付いたのではなかったんかね?と、そちらの方はどうしたのだ?と聞きたい位だった。野枝を大竹しのぶさ 濃かった...最後の方はもう誰が誰と付き合おうがどうでもいいんですけどって気持ちになり、恋愛より主義で結び付いたのではなかったんかね?と、そちらの方はどうしたのだ?と聞きたい位だった。野枝を大竹しのぶさんとか演じたら上手そうだな~ …続きを読む
    MIHOLO
    2021年03月15日
    16人がナイス!しています

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