堕落論

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1969年10月16日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041100035
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堕落論

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1969年10月16日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041100035

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「堕落論」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 安吾という人はいつも、吹雪の中を一人で歩いているように思える。この本は高校時代に出会った。桂離宮、竜安寺、芭蕉、東照宮を堂々と素通りする所がいい。祇園の舞妓を酷評し、秀吉の俗悪趣味や刑務所・工場を賞め 安吾という人はいつも、吹雪の中を一人で歩いているように思える。この本は高校時代に出会った。桂離宮、竜安寺、芭蕉、東照宮を堂々と素通りする所がいい。祇園の舞妓を酷評し、秀吉の俗悪趣味や刑務所・工場を賞め、ネオンと電髪嬢の巷へ消える。逆さま日本文化礼讃。こき下ろすことで価値が甦る点では、織田、小林、太宰も同じだ。創作日記で津世子への思いを語るが、ただ風の声を聞いているようなのが安吾らしかった。堕落論の「生きよ堕ちよ」は真の意味で人間の立て直しである。高校の先生が言っていたように、これは人間への愛なのだと思う。 …続きを読む
    夜間飛行
    2014年03月05日
    54人がナイス!しています
  • 人間だから堕ちるのであり、 生きているから堕ちるのだ。 堕ちて、堕ちて、堕ちきったその先に 救いに繋がるものがあるのだと、信じて。 人間の弱さに寄り添い、生きる事を力強く肯定してくれる。 エッセイでありな 人間だから堕ちるのであり、 生きているから堕ちるのだ。 堕ちて、堕ちて、堕ちきったその先に 救いに繋がるものがあるのだと、信じて。 人間の弱さに寄り添い、生きる事を力強く肯定してくれる。 エッセイでありながら詩のように美しい、 そんな安吾の言葉が大好きです。 …続きを読む
    柊渚
    2023年02月21日
    25人がナイス!しています
  • 以前から坂口安吾の本を読みたいなと思っていたのに、躊躇していてそしていつの間にか忘れていて、やっと読めた。そして思った。もっと早くに読んだら良かった、、。この本は「堕落論」を含む名エッセイ集。戦後の人 以前から坂口安吾の本を読みたいなと思っていたのに、躊躇していてそしていつの間にか忘れていて、やっと読めた。そして思った。もっと早くに読んだら良かった、、。この本は「堕落論」を含む名エッセイ集。戦後の人々に影響を与えた、世俗におもねらない坂口安吾流の人間論。想像以上にズバズバドストレートに発言するタイプでビックリしたが、そこが非常に良い。「デカダン文学論」と「不良少年とキリスト」は泣きそうになった。どれも魅力的だったが、文体が難しくて一度では理解しきれない部分も多々あったので、絶対再読したい。 …続きを読む
    みかん
    2019年12月03日
    12人がナイス!しています

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