武田雑兵伝

武田雑兵伝

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1989年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784829111796

武田雑兵伝

  • 著者 井口 朝生
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1989年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
384
ISBN:
9784829111796

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「武田雑兵伝」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 平時は百姓、戦時は武田方の雑兵として駆り出される津金衆の男二人の物語である。苛烈な運命を生きる二人だが、身命を賭してぬいさまをお慕いする角蔵の姿にいじらしさと感動をもらい、一時は故郷を棄て新たに命を繋 平時は百姓、戦時は武田方の雑兵として駆り出される津金衆の男二人の物語である。苛烈な運命を生きる二人だが、身命を賭してぬいさまをお慕いする角蔵の姿にいじらしさと感動をもらい、一時は故郷を棄て新たに命を繋げる源次の心情に哀感を抱く。野暮と思いながらもう少し、一頁でも良いから至福の二人を読みたかった。 …続きを読む
    活字ジャンキー
    2021年07月21日
    5人がナイス!しています
  • 農兵視点の戦国描写を新鮮な気持ちで読んだが、これは強い反戦小説では。べつだん説教じみた行もお涙頂戴もない、この時代には特別ではない事柄に「これはあんまりだ、間違ってる」と思わされてしまう。侍が主人公な 農兵視点の戦国描写を新鮮な気持ちで読んだが、これは強い反戦小説では。べつだん説教じみた行もお涙頂戴もない、この時代には特別ではない事柄に「これはあんまりだ、間違ってる」と思わされてしまう。侍が主人公ならそういうものだと受け入れていたであろう。手柄についての問答では、角蔵と共に読者もまた一つの見方に囚われていた事を指摘されるのだ。源次ともじい様ばあ様とも異なる、ふたりの可能性を夢見られる爽やかな終わり方に救われる。 …続きを読む
    まいご
    2017年07月21日
    0人がナイス!しています

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