トピックス

縄文土器に練り込まれていた約500匹の「コクゾウムシ(米食い虫)」。その発見はどんな歴史を語るのか。世界でも注目を集める研究の最前線、角川選書『昆虫考古学』発売!

このたび、株式会社KADOKAWAより、小畑弘己 著 『昆虫考古学』(角川選書)を12月21日(金)に発売いたしました。

北海道・館崎遺跡で出土のニュースで話題になった縄文土器に約500匹の「コクゾウムシ(米食い虫)」発見など、最新科学で迫る縄文時代。土器の粘土に残るムシの痕跡から、人々の暮らしが見えてくる。

縄文土器の表面や断面に現れた当時のタネやムシたちの「圧痕」は、いわば「人が作った化石」といえる。土器の製作時に粘土中に練り込まれたコクゾウムシなどの貯蔵食物害虫をはじめとする家屋害虫は、縄文人が定住し、植物を栽培し、それらを貯蔵するようになって自然に集まってきたムシたちであった。従来の方法ではその資料的限界からわからなかった縄文時代の人々の意(衣)食住の実態を、今、この圧痕ムシたちが語り始める――。

【目次】

I章 コン虫とガイ虫
II章 縄文土器はごきぶりホイホイ
III章 ムシとヒトの歴史――シラミとゴキブリ
IV章 ウンチの中から出てくるムシたち
V章 ハエが見ていた人の死――葬送昆虫考古学の世界
VI章 殺虫・防虫の考古学
VII章 クリを食べたコクゾウムシ
終章 害虫と人の未来


小畑弘己(おばた・ひろき)
1959年、長崎県に生まれる。1982年、熊本大学法文学部史学科卒業。熊本大学大学院人文社会科学研究部教授、博士(文学)。主な著者に、『タネをまく縄文人 最新科学が覆す農耕の起源』(吉川弘文館、第5回古代歴史文化賞大賞)、『考古学の基礎知識』(共著、角川学芸出版)、『Jr.日本の歴史I 国のなりたち』(共著、小学館)、『東北アジア古民族植物学と縄文農耕』(同成社)など。




【書籍詳細】
角川選書
『昆虫考古学』
著者:小畑弘己
定価:(本体1700円+税)
発売日:2018年12月21日
ISBN:978-4-04-703645-1
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321712000270/
※電子版も好評発売中。