掲載開始日 2024年07月29日
【第4報】KADOKAWAグループの事業活動の回復状況について
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛)は、6月8日に発覚した当社グループのデータセンター内のサーバーへのサイバー攻撃の影響により、読者やユーザー、作家・クリエイター、取引先、株主・投資家をはじめ、関係するすべての皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
当社は本事案発生以降、事業活動の根幹である経理機能の立て直しと、売上規模が大きい出版事業の回復を最優先事項として取り組んでまいりました。経理機能については、アナログ対応も含め既に平常状態に復旧していることに加え、出版事業につきましても、8月から段階的に出荷ボリュームが回復し、8月中旬以降は1日当たりの出荷部数が概ね平常時の水準に回復する見込みとなりましたことを報告いたします。
1.出版事業
当社は本事案発生以降、事業活動の根幹である経理機能の立て直しと、売上規模が大きい出版事業の回復を最優先事項として取り組んでまいりました。経理機能については、アナログ対応も含め既に平常状態に復旧していることに加え、出版事業につきましても、8月から段階的に出荷ボリュームが回復し、8月中旬以降は1日当たりの出荷部数が概ね平常時の水準に回復する見込みとなりましたことを報告いたします。
1.出版事業
出版事業では、株式会社ドワンゴ専用ファイルサーバーがサイバー攻撃を受けた際、被害の拡大を防ぎデータを保全するための緊急措置として関連するサーバーをシャットダウンした影響により、出版製造・物流のシステムが停止しました。以降、安全なネットワークおよびサーバー環境の構築を進める中、システムに依存しないアナログ対応も実施し、生産高・出荷部数の減少影響の最小化に努めてまいりました。これにより、6月においては新刊が平常時と同等の水準を維持できた一方で、既刊の出荷部数は平常時の3分の1程度となっておりました。
上記の状況の中、システムの復旧を含めた出版事業の回復を最優先事項としてリソースを集中させて取り組んできた結果、8月から段階的に出荷ボリュームが回復し、8月中旬以降、既刊の1日当たりの出荷部数が、概ね平常時水準に回復する見込みです。その後も、当社独自の取り組みであるDOT(Direct Order Tablet=書店とのダイレクト受発注システム)の再稼働や販売施策の強化を通して、事案発生以降の出荷保留分や、店頭で品薄となっているタイトルの埋め合わせを図り、逸失した収益の奪回を進めてまいります。
2.その他の事業
- Webサービス事業安全な環境下でのシステム再構築を進めるとともに、段階的にサービスを再開させてまいりましたが、8月5日に「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」をはじめとする複数の主要サービスが復旧することとなりました。なお、その後も「ニコニコチャンネル」などを順次再開することで、9月以降は全面的なサービス復旧となる見込みです。(詳細は7月26日公表のドワンゴリリース「~ニコニコ動画が8/5に再開、新バージョンに~ ニコニコの復旧状況およびサービス停止に伴う補償について」を参照ください)
- MD事業売上構成比が大きい商品の卸売販売については、引き続き概ね平常通り実施することができております。当社運営のオンラインショップについては以下の通り対応・復旧を進めており、8月以降MD事業全体における本事案による影響はほぼなくなる見込みです。
- - 当社が提供するアカウント認証機能の不具合が発生している一部ショップでは、8月初旬に同アカウント認証機能の不具合解消や代替の認証機能導入の目途
アクセス障害が発生しているショップでは、別のショップ内での出店拡大などの対応
3.業績影響
本事案による当社連結業績への影響は現在精査中です。開示すべき事項が発生した場合には、速やかに公表いたします。
4.情報漏洩の調査状況
現在、社外の大手セキュリティ専門企業の支援を受けながら、漏洩された情報の確認作業を進めているところですが、現時点ではそれらの確認が完了していない状況です。結果が判明次第、改めてご報告いたします。
お客様をはじめ関係するすべての皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、重ねて深くお詫び申し上げます。
8月以降段階的に、商品・サービスの安定的な提供を実現するとともに、本事案によって受けた影響の早期の巻き返しを図り、事業の持続的な成長を目指してまいります。
以上