トピックス

掲載開始日 2024年03月06日

KADOKAWA、韓国BY4M社と韓国にて合弁会社を設立




 株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下 KADOKAWA)は、3月5日、韓国における総合エンターテインメント企業であるBY4M STUDIO(読み:バイフォーエム・スタジオ、本社:韓国・ソウル、CEO:ユ・グィソン、以下 BY4M)との間で、文芸・ライトノベル・コミックなど日本のコンテンツを翻訳出版する合弁会社発足のため、BY4Mの出版事業部門を分割して新会社を設立し、KADOKAWAが有償増資により当該会社株式の55%を取得することに合意しました。

 KADOKAWAグループは、多彩なポートフォリオから成るIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、世界に広く展開することを中核とした「グローバル・メディアミックス with Technology」の推進を基本戦略として掲げ、これまで北米・中華圏・東南アジア圏を中心に海外拠点の事業基盤強化・拡大を進めてまいりました。韓国市場においては、KADOKAWAグループの現地法人は現在まで設立されていませんでしたが、当社の韓国語における海外出版ライセンスの運用実績は、近年で全言語中英語に次いで2位の割合を占める重要な市場となっています。

 BY4Mグループは、2017年に設立された若い企業グループながら、創業時より独自に保有していたSNSチャンネルなどの媒体力を軸としたデジタル広告マーケティングの実行力とベンチャー企業ならではの革新性を武器に、エンターテインメントおよびコンテンツ産業全般の消費者動向の知見を基盤とした総合エンターテインメント企業へと進化しています。2019年に出版事業を立ち上げ、KADOKAWA作品である小説『今夜、世界からこの恋が消えても(通称:セカコイ)』や『西由比ケ浜駅の神様』の韓国語版書籍を刊行。2021年、2022年連続で韓国内の外国語翻訳小説の中でトップ作品として大ヒットさせるなど、短期間で多くの実績を作ってきました。また、2022年には映画事業に進出し、映画版『今夜、世界からこの恋が消えても』の韓国配給とマーケティングを通じて、韓国内の歴代日本実写映画最多観客数を更新しました。映画事業発足2年目に2023年韓国映画最大のヒット作である『犯罪都市3』、『ソウルの春』などの作品投資に成功するなど、総合的なコンテンツメディアミックス展開が実現できる企業グループとして成長しています。

 韓国・ソウルに新たに設立する合弁会社は、KADOKAWAが保有する多彩なIPをBY4Mが培ってきた韓国でのデジタルマーケティング力およびメディアミックスの影響力を生かすことで、韓国市場で更に拡大展開することを目指します。そしてそのIPはKADOKAWAのものに限らず、今までBY4Mの出版事業が幅広く展開を行ってきたように、他の出版社を含む日本の出版コンテンツ全体を対象と考えます。KADOKAWAの海外現地法人としての収益化だけでなく、市場全体を活性化させることにより日本の出版コンテンツ全体の韓国市場における収益拡大にも貢献してまいります。また、韓国発のIPの発掘や日本・韓国それぞれを起点とした越境メディアミックス展開の拡大など、新規領域への参入にも取り組んでいく予定です。

■合弁新会社の概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/7006/table/14345_1_1559d96824a0ddc0bca8c9c05aa6b814.jpg ]



■今後の見通し
 本件が当社の連結業績に与える影響は軽微です。

■BY4M STUDIOについて
 月間約2500万UU、年間数百億の露出トラフィックを発生させる自社SNSチャンネルを中心としたデジタルメディア全般を活用し、エンターテインメント、出版、映像制作および広報、音楽制作、飲食、健康食品、アパレルなどの幅広い事業領域を展開する、韓国における総合エンターテインメント企業です。 特に10~30代の若年層向けの展開に実績があります。
http://www.by4mstudio.com/

■株式会社KADOKAWAについて
 出版、映像、ゲーム、Webサービス、教育、ところざわサクラタウンを中心としたIP体験施設の運営など、幅広い事業を展開する総合エンターテインメント企業です。優れたIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、さまざまな形で世界に届ける「グローバル・メディアミックス」戦略を、テクノロジーの活用により実践しております。
https://group.kadokawa.co.jp/