高校で起こる不審な死。それは亡き小説家の遺稿に見立てた殺人か――
教師の傍ら執筆活動を続け、ミステリ作家として一世を風靡した久宝寺肇(きゅうほうじはじめ)が癌で亡くなった。恩師である久宝寺の死と時を同じくして母校に国語教師として赴任した辻玲人(つじれいと)は、彼の遺稿を入手する。それは不可能状況での殺人を描く短編ミステリのプロットで、解決編のない状態だった。「探偵」になるのが夢だという女子生徒・あずさと協力して、遺稿の続きを探す玲人。しかし校内で女子生徒の死体が発見され、その死の状況は遺稿プロットとまるで同じだった。
教師の傍ら執筆活動を続け、ミステリ作家として一世を風靡した久宝寺肇(きゅうほうじはじめ)が癌で亡くなった。恩師である久宝寺の死と時を同じくして母校に国語教師として赴任した辻玲人(つじれいと)は、彼の遺稿を入手する。それは不可能状況での殺人を描く短編ミステリのプロットで、解決編のない状態だった。「探偵」になるのが夢だという女子生徒・あずさと協力して、遺稿の続きを探す玲人。しかし校内で女子生徒の死体が発見され、その死の状況は遺稿プロットとまるで同じだった。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
プロローグ
一 遺稿
幕間一 小説家がさよならを告げるまで
二 見立て殺人
幕間二 小説家がさよならを告げるまで
三 見立て自殺
幕間三 小説家がさよならを告げるまで
四 解決篇
幕間四 小説家がさよならを告げるまで
五 名探偵たちがさよならを告げても
名探偵たちがさよならを告げても が含まれている特集
「名探偵たちがさよならを告げても」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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高校3年生の多感な時期、悲劇を繰り返さないよう手を差し伸べる優しさに感動。人気作家の私立比企高校司書室九宝寺先生が癌で亡くなった後、未発表の遺稿プロットと同じ方法による女子高生の死体が発見される。容疑
高校3年生の多感な時期、悲劇を繰り返さないよう手を差し伸べる優しさに感動。人気作家の私立比企高校司書室九宝寺先生が癌で亡くなった後、未発表の遺稿プロットと同じ方法による女子高生の死体が発見される。容疑者は、このプロットを読むことが出来た7人。警察は関係者の事情調査を行うが、同級生あずさも素人探偵として、独自に調査を開始することになった。そんな中、二人目の死者が出る。あずさは、どうにか事件を解明するのだが・・・。真相が全て判明した後に、タイトルに隠された真実が明らかになる。作り込まれたミステリー。良い。
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佐藤(Sato19601027)
2025年05月28日
86人がナイス!しています
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教師であり小説家であった久宝寺が亡くなる前に遺したミステリ小説のプロット通りに生徒が亡くなった。この殺人事件を解明するため、自ら探偵に名乗り出た生徒のあずさ。と言うことだったが、私には非常に読みにくか
教師であり小説家であった久宝寺が亡くなる前に遺したミステリ小説のプロット通りに生徒が亡くなった。この殺人事件を解明するため、自ら探偵に名乗り出た生徒のあずさ。と言うことだったが、私には非常に読みにくかった。生徒が教師を助手にして、しかし何か解明が進んでいるとも思えず、事件の真相も唐突に思えた。多分、生徒の痛々しいまでの純真さと、瑞々しい感性について行けなかったおばさん(私)のせいだと思うけれど。
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65人がナイス!しています
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タイトルに惹かれ。ビターな青春ミステリ。探偵になりたい女子高生が挑む、遺稿に似た密室殺人の真相探し。先生パート(過去)と生徒パート(現在)それぞれの事件で人が亡くなっているため若干ややこしい。結末で一気に
タイトルに惹かれ。ビターな青春ミステリ。探偵になりたい女子高生が挑む、遺稿に似た密室殺人の真相探し。先生パート(過去)と生徒パート(現在)それぞれの事件で人が亡くなっているため若干ややこしい。結末で一気に物語の意味がわかる構造。あれもこれも全部伏線。最初と最後のやりたいことリストが泣けた。やっぱりあずさは字が綺麗だった。これは是非とも2回続けて読んで、タイトルの意味を味わって欲しい。
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59人がナイス!しています
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