沙羅沙羅越え

沙羅沙羅越え

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年07月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
320
ISBN:
9784046004758

沙羅沙羅越え

  • 著者 風野 真知雄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年07月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
320
ISBN:
9784046004758

舞台は戦国時代、挑むのは厳冬の北アルプス! 風野真知雄渾身の歴史小説

――人は徒労だと笑うかもしれない。だが、前に進まねばならない。人生を切り拓くために!――誇り高き男の悲哀と喜びを活写する、風野真知雄による本格歴史小説。佐々成政の、日本登山史に残る偉業を描く。 ――人は徒労だと笑うかもしれない。だが、前に進まねばならない。人生を切り拓くために!――誇り高き男の悲哀と喜びを活写する、風野真知雄による本格歴史小説。佐々成政の、日本登山史に残る偉業を描く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「沙羅沙羅越え」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 面白かったです。歴史小説というより冬山登山で新たな矜持を得た男の人生哲学でした。-越中の猛将佐々成政。信長在世時、軽んじていた秀吉は今や天下様目前。その秀吉に抗う成政。往年のライバル前田利家は既に秀吉 面白かったです。歴史小説というより冬山登山で新たな矜持を得た男の人生哲学でした。-越中の猛将佐々成政。信長在世時、軽んじていた秀吉は今や天下様目前。その秀吉に抗う成政。往年のライバル前田利家は既に秀吉配下となり、隣国加賀から成政を脅かす。越後に上杉。南に北アルプス。四面楚歌で袋小路。家康との同盟を目論み直談判すべく成政がとった行動は冬の立山沙羅沙羅峠越え。吹雪、寒さ、雪崩。死んでもいい、死にたい、生きる-雪山の決死行で気づいた心奥の絶望と虚無。人生は不条理、それでももう一度…。愚直な成政の心情が沁みます。 …続きを読む
    とん大西
    2018年07月14日
    93人がナイス!しています
  • ★★★☆☆ 本年度の中山義秀文学賞受賞作。中山義秀文学賞とはいえば、過去に澤田瞳子さん、西條奈加さん、伊東潤さんなども受賞している結構力作揃いな賞で、個人的には時代小説関連では最も注目している賞なのだが、今 ★★★☆☆ 本年度の中山義秀文学賞受賞作。中山義秀文学賞とはいえば、過去に澤田瞳子さん、西條奈加さん、伊東潤さんなども受賞している結構力作揃いな賞で、個人的には時代小説関連では最も注目している賞なのだが、今年の受賞作についていえば受賞した初めて作品名も著者も知ったというような感じ。戦国末期の武将、佐々成政が羽柴秀吉の野望を挫くべく家康へ協力を乞うため厳冬期の飛騨山脈を越えるという偉業を描く一作。力作だが、やはりメインが山越え一つであるため、どうしても地味だし作品に深みが感じられなかったかなあ。 …続きを読む
    そうたそ
    2015年12月15日
    33人がナイス!しています
  • 北陸新幹線開業の3月14日に間に合うように読了できてよかった。北陸といえども、越中富山城主の佐々成政が駿河の浜松城にいる家康に冬の立山を通って会いに行く話。佐々と家臣たちの凍傷と雪焼けした黒い顔、瞳がや 北陸新幹線開業の3月14日に間に合うように読了できてよかった。北陸といえども、越中富山城主の佐々成政が駿河の浜松城にいる家康に冬の立山を通って会いに行く話。佐々と家臣たちの凍傷と雪焼けした黒い顔、瞳がやってのけたと物語る様に噂と見たものを引きつけ、自然の脅威を身をもって体験し、共存すべきこと、生きるのびることが何かをみつけ当人たちも徒労になったがすがすがしい。家康や秀吉との対面のシーンもいいけれど、やっぱり吹雪の止んだ夜空を見上げて星や風を感じるシーンが一番好き。スキーをしたくなった。 …続きを読む
    むつこ
    2015年03月14日
    20人がナイス!しています

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