山の霊異記 黒い遭難碑

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041057322
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山の霊異記 黒い遭難碑

  • 著者 安曇 潤平
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年05月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041057322

山岳怪談の第一人者が訊き集めた、本当に怖い物語。

木陰に立ち並ぶ数十体の地蔵の、ある法則に気づいた瞬間に戦慄する「顔なし地蔵」。風雨と霧に閉ざされたヒュッテの乾燥室にうずくまる青い雨具の男の正体が切ない「乾燥室」、奇妙なほど行く先々の山で遭遇する女性の言動が謎と不安を誘う「ポニーテールの女」他。避難小屋、山奥のトンネル、テント――心身ともに強靭な山男たちを震撼させる、恐ろしくも不可解なできごとを山の霊気とともにつづる。文庫オリジナル作品2篇を収録。 木陰に立ち並ぶ数十体の地蔵の、ある法則に気づいた瞬間に戦慄する「顔なし地蔵」。風雨と霧に閉ざされたヒュッテの乾燥室にうずくまる青い雨具の男の正体が切ない「乾燥室」、奇妙なほど行く先々の山で遭遇する女性の言動が謎と不安を誘う「ポニーテールの女」他。避難小屋、山奥のトンネル、テント――心身ともに強靭な山男たちを震撼させる、恐ろしくも不可解なできごとを山の霊気とともにつづる。文庫オリジナル作品2篇を収録。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「山の霊異記 黒い遭難碑」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 以前読んだ『赤いヤッケの男』より断然面白く、また怖いと感じた。慰霊碑や遭難碑、ケルンに地蔵。人の命が、その場所で断たれた標は沢山ある。山は聖地かと思っていたが、そうでもなさそうだ。後半の『ひまわり』の 以前読んだ『赤いヤッケの男』より断然面白く、また怖いと感じた。慰霊碑や遭難碑、ケルンに地蔵。人の命が、その場所で断たれた標は沢山ある。山は聖地かと思っていたが、そうでもなさそうだ。後半の『ひまわり』のように洒落た流れもあれば『青いテント』や『真夜中の訪問者』のように正体不明の何かに脅かされたり。正体不明と言えば『ポニーテールの女』が興味深い。愛されちゃってますよね。 …続きを読む
    眠る山猫屋
    2019年06月24日
    43人がナイス!しています
  • 素朴な筆致ながら山に詳しい作者が描写する自然は美しく、実際に山に来たような錯覚を覚える。登山やキャンプなど自然と触れ合いたい気持ちになるが、そこで起こる怪異を読むとやっぱやめようとも思わされる。惹きつ 素朴な筆致ながら山に詳しい作者が描写する自然は美しく、実際に山に来たような錯覚を覚える。登山やキャンプなど自然と触れ合いたい気持ちになるが、そこで起こる怪異を読むとやっぱやめようとも思わされる。惹きつけられつつ遠ざけたくなるというなんとも不思議な気分にさせられる作品集。前作と比べるとほっこりするような作品が少なかった気がするが安定した面白さだった。みみずくの湯は思いっきり名前が出てるが大丈夫なのだろうか。許可は得られてると思うが、それにしてもこんなことがあった温泉として知られるのは?逆に宣伝になる? …続きを読む
    大福
    2020年12月17日
    24人がナイス!しています
  • 山岳怪談を集めた短編集。山とは、標高が高いというだけの場ではない。山行は、抗うことのできない自然の力を感じ、畏怖を常に抱きながら行うものでもある。それは、死が常に近いことも意味する。そして、ミステリで 山岳怪談を集めた短編集。山とは、標高が高いというだけの場ではない。山行は、抗うことのできない自然の力を感じ、畏怖を常に抱きながら行うものでもある。それは、死が常に近いことも意味する。そして、ミステリでいうクローズドサークルのような一種の閉鎖的環境でもあり、仮に怪異に遭って逃げ出したとしても、山は果てなく続くように感じられ、容易に逃げ出すことは出来ない。そのため、地上での怪異の遭遇に比べ、孤独感や不安感が増幅され、唯一無二の恐怖が描かれた作品集となっていた。 …続きを読む
    春風
    2020年03月23日
    14人がナイス!しています

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