山の霊異記 霧中の幻影

山の霊異記 霧中の幻影

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年07月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
192
ISBN:
9784041044742

山の霊異記 霧中の幻影

  • 著者 安曇 潤平
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年07月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
192
ISBN:
9784041044742

山岳怪談実話の名手による、山の霊気に満ちた怪談集

霧の山道で背後からついてくる操り人形のような女性、登山中になぜか豹変した友人の態度、「死ぬ人の顔が見える」という三枚鏡……。登山者や山に関わる人々から聞き集めた怪異と恐怖を厳しい自然とともに活写する。 霧の山道で背後からついてくる操り人形のような女性、登山中になぜか豹変した友人の態度、「死ぬ人の顔が見える」という三枚鏡……。登山者や山に関わる人々から聞き集めた怪異と恐怖を厳しい自然とともに活写する。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「山の霊異記 霧中の幻影」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 山岳怪談の専門家・安曇潤平さんの「山の霊異記」シリーズの4冊目の著作ですね。本書は大部分が著者の実体験で「俺」という人称で綴られる物語は山岳紀行文としての風情もあって全16編の全てが一級品の誠に素晴ら 山岳怪談の専門家・安曇潤平さんの「山の霊異記」シリーズの4冊目の著作ですね。本書は大部分が著者の実体験で「俺」という人称で綴られる物語は山岳紀行文としての風情もあって全16編の全てが一級品の誠に素晴らしい内容ですね。『三枚鏡』信州の松本からK温泉に向かう国道の北東に壁のように立ちはだかるT峰を登っているとカーキ色の山シャツにグリーンの帽子をかぶった若い女性に出会う。女性と話をし彼女はポーチから3枚の鏡が繋がるコンパクトな三面鏡の様な鏡を出して見ていた。それから先に行き後に再び会うと彼女がまた鏡を見ていた。 …続きを読む
    夢追人009
    2022年03月24日
    279人がナイス!しています
  • 山と怪談は相性がいいのだが、正直この本に収められた怪談部分は、何処かで聞いたような話であまり怖くはない。むしろ山行の描写が、山の雰囲気をよく表現されていて面白い。ハイキングの山から難度の高い高山まで、 山と怪談は相性がいいのだが、正直この本に収められた怪談部分は、何処かで聞いたような話であまり怖くはない。むしろ山行の描写が、山の雰囲気をよく表現されていて面白い。ハイキングの山から難度の高い高山まで、様々な山を登る。樹林帯を抜け、稜線が見渡せた瞬間の開放感。青空が突然厚い雲に覆われ、数メートル先も見えなくなる時の胸を締め付けられる様な不安感。三十代までは東北の山を中心にむやみに登山をしていた時期があったのだが、加齢と体重の増加とともに足が遠のいてしまった。久し振りに山も良いなあと思わせてくれた一冊。 …続きを読む
    ハイランド
    2020年06月13日
    83人がナイス!しています
  • 実話怪談を離れ、完全に山を舞台とした怪談小説になっている。でも最近の実話怪談では削ぎ落とされている描写の数々、山中や里のそれは読んでいて何とも心地よい。怪談としては微妙な話も多いが、山を楽しむ小説とし 実話怪談を離れ、完全に山を舞台とした怪談小説になっている。でも最近の実話怪談では削ぎ落とされている描写の数々、山中や里のそれは読んでいて何とも心地よい。怪談としては微妙な話も多いが、山を楽しむ小説としてはむしろ現在の流行から離れた浮世離れしたような、こういう話の方が相応しいのかもしれない。特に「河童淵」等は昔訪れた遠野の風景が幻想を包み込むように懐かしく思い出されたし、山の描写の数々は最近登山を始めた身として何とも誘い込まれるように感じた。怖かったのは何といっても「ぼくちゃん」、サイコホラーでしょ、コレ。 …続きを読む
    HANA
    2016年07月20日
    59人がナイス!しています

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