古代研究I 民俗学篇1

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784044001964
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古代研究I 民俗学篇1

  • 著者 折口 信夫
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
352
ISBN:
9784044001964

折口信夫の代表作、全論文を収録する完全版、刊行開始!

ーー「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二)

折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の、間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版! 解説・池田弥三郎/安藤礼二
ーー「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二)

折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の、間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版! 解説・池田弥三郎/安藤礼二

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

妣が国へ 常世へ――異郷意識の起伏
古代生活の研究――常世の国 
琉球の宗教
水の女
若水の話 
貴種誕生と産湯の信仰と 
最古日本の女性生活の根柢 
神道の史的価値 
高御座
鶏鳴と神楽と
ひげこの話  
幣束から旗さし物へ
まといの話  
だいがくの研究  
盆踊りと祭屋台と 

解説 折口信夫論 池田弥三郎
新版解説 依代論から王権論へ 安藤礼二
収録論文掲載一覧
著者略年譜

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「古代研究I 民俗学篇1」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 全編興味深い所ばかり。著者の初の出版書籍。にもかかわらずその後の全てが収められている。全編是詩ともいえる「妣が国へ常世へ」から始まり、常世やまれびと、琉球神道に依代と、折口民俗学の必須ともいえるものが 全編興味深い所ばかり。著者の初の出版書籍。にもかかわらずその後の全てが収められている。全編是詩ともいえる「妣が国へ常世へ」から始まり、常世やまれびと、琉球神道に依代と、折口民俗学の必須ともいえるものが、全て詰まっているのは何とも凄まじい。解説によると最初に書かれたのは「髯籠の話」であるというが、そこにはもう神が依代によって降臨するという思想の骨格が出来上がっているしなあ。あと各編の書き出しが何とも言えず味わいがある。「妣が国へ常世へ」はいうに及ばず「若水の話」もまた。歌人、詩人の面目躍如といった所か。 …続きを読む
    HANA
    2017年08月04日
    49人がナイス!しています
  • すんなり読むには、ある程度古事記や日本書紀、当時の言葉などについての知識が必要であるけれど、なにかとっかかりがあれば、興味を持って読めるようになるし、わからないところがあれば、ググればなんとかなるもの すんなり読むには、ある程度古事記や日本書紀、当時の言葉などについての知識が必要であるけれど、なにかとっかかりがあれば、興味を持って読めるようになるし、わからないところがあれば、ググればなんとかなるものだ。自分にとって本書のとっかかりは複数回にわたる沖縄探訪を元にした、折口曰く「琉球神道」の論。琉球怪談や伝承などを読んでいると必ず目にするユタやノロ、御嶽、拝所、ニイルピト、ニライカナイ等が、ここでも繰り返し語られており、そこから好奇の心が生まれ(学究の心ではない・・・)、俄然読みが進むのである。 …続きを読む
    やんも
    2017年03月12日
    9人がナイス!しています
  • 「史外」そう言った言葉も折口は検討してたそうですが、このサイコダイヴ的な、あるいは『賢者の石』で用いられた、精神的な時間旅行で、書物や、儀礼などから、神の問題に向かっていく行為は、詩的直感も相まって、 「史外」そう言った言葉も折口は検討してたそうですが、このサイコダイヴ的な、あるいは『賢者の石』で用いられた、精神的な時間旅行で、書物や、儀礼などから、神の問題に向かっていく行為は、詩的直感も相まって、学術的には微妙かもしれない。 (けど吉野裕子の方が大胆ですね) 「理会」竹中労の用いるこの言葉を、折口も使う。 理解よりも宗教的というか精神的な言葉、ロマンティックな意識だ。 ところで、依代って、折口が作った言葉なの? 歴史浅すぎる。 …続きを読む
    ∃.狂茶党
    2022年03月17日
    7人がナイス!しています

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