日本文学の発生 序説

日本文学の発生 序説

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年06月17日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
416
ISBN:
9784044002961
label

日本文学の発生 序説

  • 著者 折口 信夫
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年06月17日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
416
ISBN:
9784044002961

日本文 学の精神を追究し、折口が生涯にわたり書き改め続けた重要な論考!

「優れた著作である、というより怖ろしい力を秘めた本である」――三浦雅士(新版解説)

あるものを発生させる力というのは、その発生自体が目的で終息するわけではない。発生した後もその力は一つの傾向を保ち、発生させたものの変化を促し続けるのである――。古代人が諺や枕詞、呪詞に顕した神意と神への信頼を、折口は「生命の指標(らいふ・いんできす)」と名づけ、詩歌や物語の変遷を辿りながら、古代より脈打つ日本文学の精神を追究する。生涯にわたり書き改め続けた貴重な論考。
解説・井口樹生/三浦雅士

(目次)
詞章の伝承
文学様式の発生
律文学の根柢
声楽と文学と
小説戯曲文学における物語要素
文学と饗宴と
異人と文学と
翁舞・翁歌
日本文学の内容
日本文学発想法の一面――誹階文学と隠者文学と
笑う民族文学

追い書き
解説「日本文学の発生 序説」の課題 井口樹生
新版解説 凝視と方針 三浦雅士
著者略年譜


「優れた著作である、というより怖ろしい力を秘めた本である」――三浦雅士(新版解説)

あるものを発生させる力というのは、その発生自体が目的で終息するわけではない。発生した後もその力は一つの傾向を保ち、発生させたものの変化を促し続けるのである――。古代人が諺や枕詞、呪詞に顕した神意と神への信頼を、折口は「生命の指標(らいふ・いんできす)」と名づけ、詩歌や物語の変遷を辿りながら、古代より脈打つ日本文学の精神を追究する。生涯にわたり書き改め続けた貴重な論考。
解説・井口樹生/三浦雅士

(目次)
詞章の伝承
文学様式の発生
律文学の根柢
声楽と文学と
小説戯曲文学における物語要素
文学と饗宴と
異人と文学と
翁舞・翁歌
日本文学の内容
日本文学発想法の一面――誹階文学と隠者文学と
笑う民族文学

追い書き
解説「日本文学の発生 序説」の課題 井口樹生
新版解説 凝視と方針 三浦雅士
著者略年譜


※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「日本文学の発生 序説」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「隠者の文学についで、芭蕉・西鶴・近松らの隠者を擬装した文学者が出た。ちょうど、平安末期に、隠者文学が擬女房文学として発達したのに似ている。続いてその仮面をかなぐり棄てた町人の文学が、現れて来た。これ 「隠者の文学についで、芭蕉・西鶴・近松らの隠者を擬装した文学者が出た。ちょうど、平安末期に、隠者文学が擬女房文学として発達したのに似ている。続いてその仮面をかなぐり棄てた町人の文学が、現れて来た。これにも、段階があり、長袖・僧侶・武士その他、すなわち生活気分において、擬隠者の引き続きなる学者階級の者がまず現れた。そうして戯作者すらも、濃厚に、隠者振りを見せていたのである。 …続きを読む
    tyfk
    2023年08月24日
    7人がナイス!しています
  • 博覧強記が出典を書くのをわりと省略しつつ文学史を書いたらこうなる、というイメージ。書かれた時代が第二次大戦前後というのもあり、日本の民族性格なるものに世間が向ける目を意識した箇所がいくつかある。複数あ 博覧強記が出典を書くのをわりと省略しつつ文学史を書いたらこうなる、というイメージ。書かれた時代が第二次大戦前後というのもあり、日本の民族性格なるものに世間が向ける目を意識した箇所がいくつかある。複数ある貴種流離譚のパターンから俳諧から、ともかく広範囲の文学形式の発生について考察してある。それとは別に「追い書き」の「うちの春洋」の下り、折口個人についてあまり知らなかったので驚き、胸が絞られる感じがあった。二つある巻末解説のどちらも興味深く、もしかすると本文よりわかりやすいかもしれない。 …続きを読む
    テッテレこだち
    2023年03月21日
    0人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品