夕映え 上

夕映え 上

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041012703
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夕映え 上

  • 著者 宇江佐 真理
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041012703

幕末の世、市井に生きる人情と人生を 描いた長編時代小説!

江戸の本所で「福助」という縄暖簾の見世を営む女将のおあきと弘蔵夫婦。心配の種は、武士に憧れ、職の落ち着かない息子、良介のことだった…。幕末の世、市井に生きる人情と人生を描いた長編時代小説! 江戸の本所で「福助」という縄暖簾の見世を営む女将のおあきと弘蔵夫婦。心配の種は、武士に憧れ、職の落ち着かない息子、良介のことだった…。幕末の世、市井に生きる人情と人生を描いた長編時代小説!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「夕映え 上」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 幕末期の江戸本所で、一膳屋「福助」を営む「おあき」と岡っ引きの「弘蔵」夫婦。史実にそいながらの市井の暮らしぶりが鮮明に描かれる。二人の子宝に恵まれるが、親として心配は尽きない。嫁に出した娘、官軍の傍若 幕末期の江戸本所で、一膳屋「福助」を営む「おあき」と岡っ引きの「弘蔵」夫婦。史実にそいながらの市井の暮らしぶりが鮮明に描かれる。二人の子宝に恵まれるが、親として心配は尽きない。嫁に出した娘、官軍の傍若から江戸を守る為に彰義隊に入った息子の「良助」への思いは計り知れない。読む進めながら、こちらも無事を祈る。東北人の為に尚更、会津藩には大いに肩入れしてしまう。不運の重なりにため息です。下巻へ突入。 …続きを読む
    のり
    2017年12月05日
    62人がナイス!しています
  • 長編宇江佐さん。とはいえ、一話一話にしっかり起承転結あり、読みやすい。幕末も幕末、薩長側と水戸藩、会津側の均衡、当時の彰義隊の立ち位置、途轍もない臨場感。おあき、主人公の息子が彰義隊へ入隊。これはもう 長編宇江佐さん。とはいえ、一話一話にしっかり起承転結あり、読みやすい。幕末も幕末、薩長側と水戸藩、会津側の均衡、当時の彰義隊の立ち位置、途轍もない臨場感。おあき、主人公の息子が彰義隊へ入隊。これはもう人ごとではない。そこで始まる上野の戦争。ほか瑣末なできごとなんて吹き飛ぶ。とても小さな戦争だけれど、戦力の差は歴然としている。でも戦わないわけにはいかない若者の気持ち。昭和戦前とは少し違う「国を守らなければいけない」使命感。母親も父親も辛い。のんきで平和な江戸じゃない。文明開花への足音。なんだろうこの悲しさ。 …続きを読む
    shizuka
    2017年05月30日
    58人がナイス!しています
  • 成程“市井の人々の幕末”ねェ…。仰るとおり。“弘蔵は頗る機嫌がよかった。おあきは弘蔵には鰈の煮付けの皿を差し出した”…こんな時の鰈の煮付けは旨そうで、私も鰈の煮付けには目が無ェんで…。“こんな体たらくで実家に 成程“市井の人々の幕末”ねェ…。仰るとおり。“弘蔵は頗る機嫌がよかった。おあきは弘蔵には鰈の煮付けの皿を差し出した”…こんな時の鰈の煮付けは旨そうで、私も鰈の煮付けには目が無ェんで…。“こんな体たらくで実家に戻るなんて誰が想像できただろう。おあきは込み上げる悔しさを堪えるため何度も唇を強く噛み締めた”…うまく表現されて“おとよ”は、ピン子も吃驚するほど…。「何でしょうね。あの赤毛や白毛の被り物は。異人の真似なんですかね。」梅太郎や浜次さん、いいこと言うねェ…。歌舞いてるんでしょうか。アホかと思いますが…。 …続きを読む
    keiトモニ
    2015年01月13日
    27人がナイス!しています

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