物語消費論改

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年12月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
352
ISBN:
9784048867610

物語消費論改

  • 著者 大塚 英志
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年12月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
352
ISBN:
9784048867610

物語消費はなぜ拡大したか?

「大衆」が「大衆」を「動員」する現象はなぜ起こるのか? 「創作する消費者」の出現を指摘し、90年代以降のマーケティング戦略に多大な影響を与えた『物語消費論』を、Web以降の文脈の中で検証し、清算する。 「大衆」が「大衆」を「動員」する現象はなぜ起こるのか? 「創作する消費者」の出現を指摘し、90年代以降のマーケティング戦略に多大な影響を与えた『物語消費論』を、Web以降の文脈の中で検証し、清算する。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「物語消費論改」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 震災後に著者の『物語消費論』を振り返る2012年の新書。冗談のつもりで80年代に書いた物語消費論だったが、当時なかったWeb技術の発達で、消えゆくはずだった「大きな物語」が復興しているのではないかと著者。それ 震災後に著者の『物語消費論』を振り返る2012年の新書。冗談のつもりで80年代に書いた物語消費論だったが、当時なかったWeb技術の発達で、消えゆくはずだった「大きな物語」が復興しているのではないかと著者。それも制御不能な陰謀論に近いものがと。物語消費論のおさらいと、現状を20年ぶりに考察。当時の文もある。内容全部に頷けないのだが、非常に面白く読めた。韓国で受容される、「無国籍」ナショナリズムのアニメ宇宙戦艦ヤマトや、江藤淳のサブカルチャー化について、これは他の本で読んでいたはずだが、ようやく納得。良書。 …続きを読む
    harass
    2018年10月15日
    74人がナイス!しています
  • 20年前に書かれた『物語消費論』をアップデートしたと著者自身は言っているが、実はかなり屈折している。後半に前回の時に書かれた文章を再録していて、どこをどう評価してよいのかナラティブを複雑さに戸惑う。ア 20年前に書かれた『物語消費論』をアップデートしたと著者自身は言っているが、実はかなり屈折している。後半に前回の時に書かれた文章を再録していて、どこをどう評価してよいのかナラティブを複雑さに戸惑う。アングラな話題が消失して、代わりに政治的な話題が浮かび上がる。それは自分の変容ではなく、社会の劣化とでも言いたげだ。本書は3.11直後に書かれていて、最近の著者の言説で誰もが気になっていることがどこから始まったのかが判明する。『物語消費論』で以前、著者が前提にしていたのは、消費社会論やそこから派生したニューアカ …続きを読む
    ころこ
    2023年04月11日
    43人がナイス!しています
  • 2012年発行。著者が発行当時でも20年前からの持論『物語消費論』をもとに新たに書いたエッセイと以前書いた文章を載せた一冊。仰々しい遠回しな書き方と「僕は以前書いた」と前置きしながら書いているのが特徴。学生 2012年発行。著者が発行当時でも20年前からの持論『物語消費論』をもとに新たに書いたエッセイと以前書いた文章を載せた一冊。仰々しい遠回しな書き方と「僕は以前書いた」と前置きしながら書いているのが特徴。学生の時はそれなりに説得力を感じたが、今読むと、断片的な情報からストーリーを推測することは当たり前のことじゃないかと『物語消費論』の存在自体に疑問を感じてしまった。物語の共有を「公共性」と書くのは嫌で「コモンズ」と書いたり、右翼をライトウイングと書いたりとなんだかよく分からないこだわりが気になる。 …続きを読む
    ゲオルギオ・ハーン
    2022年11月13日
    24人がナイス!しています

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