― 書誌情報 ―

透明カメレオン

透明カメレオン

  • 定価:本体1700円+税
  • 頁数:384頁
  • 体裁:四六判上製
  • 装丁:高柳雅人
  • 写真:小宮山桂

初出:本作品は、学芸通信社の配信で、信濃毎日新聞、熊本日日新聞、高知新聞、秋田魁新報、北國新聞、神戸新聞に、2013年1月〜2014年7月の期間、順次掲載したものです。出版に際し、加筆修正しております。

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― あらすじ ―

今夜も僕は、世界を作る。少しの嘘と、願いを込めて。

ラジオのパーソナリティの恭太郎は、冴えない容姿と“特殊な”声の持ち主。今夜も、いきつけのバー「if」で仲間たちと過ごすだけの毎日を、楽しくて面白おかしい話につくり変えてリスナーに届ける。
恭太郎が「if」で不審な音を耳にしたある雨の日、びしょ濡れの美女が店に迷い込んできた。ひょんなことから彼女の企てた殺害計画に参加することになる彼らだが──。

― 人物紹介 ―

桐畑恭太郎
ラジオのパーソナリティ。
冴えない容姿と特殊な声の持ち主。
三梶恵
バー「if」に迷い込んできた美女。
恭太郎たちにある殺害計画を手伝わせる。

バー「if」の仲間たち

輝美ママ
浅草にあるバー「if」のママ。

石之崎さん
「if」の常連。
害獣害虫駆除の自営業。
重松さん
「if」の常連。
「仏壇の重」七代目店主。七十歳。
百花さん
「if」の常連。
有名店のナンバーワン・キャバクラ嬢。
レイカさん
「if」の常連。
ゲイバーで働くホステス。
餅岡さん
 恭太郎のラジオ番組のディレクター。

― 著者紹介 ―

道尾秀介(みちおしゅうすけ)

1975年生まれ。2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。05年に上梓された『向日葵の咲かない夏』が08年に文庫化されベストセラーに。07年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で第12回大藪晴彦賞、『光媒の花』で第23回山本周五郎賞を受賞。11年、史上初となる5回連続候補を経て『月と蟹』で第144回直木賞を受賞。他に『鬼の跫音』『球体の蛇』『笑うハーレキン』『鏡の花』『貘の檻』など著作多数。

― 著者コメント ―

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― 推薦コメント ―

― 好評既刊 ―

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