「なんとかする」子どもの貧困

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年09月08日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
248
ISBN:
9784040821733
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「なんとかする」子どもの貧困

  • 著者 湯浅 誠
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年09月08日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
248
ISBN:
9784040821733

「あの子はラッキー」で終わらせない。第一人者が取材した「解決」の最前線

ある「こども食堂」での話。
今日は鍋にしようと、大人たちが鍋料理を作ったところ、高校生の女の子が「みんなで鍋をつつくって、本当にあるんだね」と言った。彼女には、その経験がなかった。みんなで鍋をつつくというのは、テレビの中でだけ起こるフィクションだと思っていた。スーパーマンが空を飛ぶように。
同様の話を、よく聞く。大学生のボランティアに会った中三生が「大学生って、本当にいるんだね」、簡単なクリスマスパーティをしたら「これって現実なのかなぁ」。中三生でも「偏差値」という言葉を知らない。高校生がテスト中に先生を呼び止めて「『氏名』ってなんて読むの?」と聞く。
「あたりまえ」の経験や知識が欠如している子どもたちが増えている。
この子たちが世の中を回すようになったとき、世の中はどうなるんだろうか?

このような状況に腐らず、諦めず、1ミリでも対策を進める人たちが、まだこの国にはたくさんいる!
「あの子はラッキー」で終わらせない。

1ミリを動かすどんな試みが巷に溢れているか。その諸相を紹介していく。
そこには、状況の厳しさと同時に、それに立ち向かう希望が示されるだろう。
子どもの貧困は減らせる。私たちの社会は、私たちの手で変えていける。
それは、たった1ミリに敬意を払う、私たち自身の姿勢から始まるはずだ。
貧困問題の第一人者が取材した、「解決」の最前線!
ある「こども食堂」での話。
今日は鍋にしようと、大人たちが鍋料理を作ったところ、高校生の女の子が「みんなで鍋をつつくって、本当にあるんだね」と言った。彼女には、その経験がなかった。みんなで鍋をつつくというのは、テレビの中でだけ起こるフィクションだと思っていた。スーパーマンが空を飛ぶように。
同様の話を、よく聞く。大学生のボランティアに会った中三生が「大学生って、本当にいるんだね」、簡単なクリスマスパーティをしたら「これって現実なのかなぁ」。中三生でも「偏差値」という言葉を知らない。高校生がテスト中に先生を呼び止めて「『氏名』ってなんて読むの?」と聞く。
「あたりまえ」の経験や知識が欠如している子どもたちが増えている。
この子たちが世の中を回すようになったとき、世の中はどうなるんだろうか?

このような状況に腐らず、諦めず、1ミリでも対策を進める人たちが、まだこの国にはたくさんいる!
「あの子はラッキー」で終わらせない。

1ミリを動かすどんな試みが巷に溢れているか。その諸相を紹介していく。
そこには、状況の厳しさと同時に、それに立ち向かう希望が示されるだろう。
子どもの貧困は減らせる。私たちの社会は、私たちの手で変えていける。
それは、たった1ミリに敬意を払う、私たち自身の姿勢から始まるはずだ。
貧困問題の第一人者が取材した、「解決」の最前線!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

第一章 子どもから社会を見直す
      ――貧困とは何か?
第二章 あきらめない人たち
      ――「こども食堂」と「無料塾」
第三章 できることを、できることから
      ――動き出す自治体・企業
第四章 社会をつくり直す
      ――貧困の連鎖を断ち切るために

おわりに

「「なんとかする」子どもの貧困」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 貧困家庭の子どもに特化した話でなく、子どもへの取り組みから社会をつくり直そうという提案。何となれば子どもは私たちの未来そのものだから。パワハラ発言辞任で話題の明石市前市長インタビューも。泉前市長主導で 貧困家庭の子どもに特化した話でなく、子どもへの取り組みから社会をつくり直そうという提案。何となれば子どもは私たちの未来そのものだから。パワハラ発言辞任で話題の明石市前市長インタビューも。泉前市長主導で素晴らしい施策が行われていた。惜しい。 …続きを読む
    こばまり
    2019年02月03日
    56人がナイス!しています
  • ヤフーニュース個人の記事をまとめた新書。10年以上前から「貧困」の問題を訴えて日本社会での可視化に努めてきた著者。これらの記事は価値観を同じくしない人たちにひたすら話を聞き、理解することにエネルギーを注 ヤフーニュース個人の記事をまとめた新書。10年以上前から「貧困」の問題を訴えて日本社会での可視化に努めてきた著者。これらの記事は価値観を同じくしない人たちにひたすら話を聞き、理解することにエネルギーを注いだ結果の集大成。現場に立脚し、各地で広がる様々な動きを丁寧に紹介しています。子ども食堂が有名ですが、他にもいろいろな取り組みがあることを知りました。世界平均よりも日本の子どもの貧困率が高いという現実をしっかり受け止めて、1ミリでも前に動かしていこうとする著者の姿勢には頭が下がります。子どもは社会の鏡です。 …続きを読む
    おさむ
    2017年11月13日
    42人がナイス!しています
  • いい年こいた大人がまともに働かなかったりして結果的に陥る貧困なんて野垂れ死にするとしても放っておけばいいと思うけれど、貧困家庭に生まれ落ちた瞬間にほぼ将来的にその子自身も同じ道を辿ってしまうことが約束 いい年こいた大人がまともに働かなかったりして結果的に陥る貧困なんて野垂れ死にするとしても放っておけばいいと思うけれど、貧困家庭に生まれ落ちた瞬間にほぼ将来的にその子自身も同じ道を辿ってしまうことが約束されるような社会は何とかしなければと強く思う。生きるための知識と知恵を教える余裕すらない貧困家庭をどう救うべきなのか。無計画にこどもを産んで(産ませて)無計画に育てるアホはどうでもいい。運悪くそんなところに生まれてしまったこどもに力を与えるにはどうしたらいいのか。 …続きを読む
    テツ
    2018年08月16日
    26人がナイス!しています

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