戦国の軍隊

戦国の軍隊

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年06月17日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044001889
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戦国の軍隊

  • 著者 西股 総生
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年06月17日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044001889

前線、部隊、兵站、作戦・戦術……戦国大名の軍勢を軍事の視点から検証。

封建制の枠組みを壊すことなく、戦国大名が劇的な軍事改革を成し遂げられたのはなぜか。その答えは軍隊の「二重構造」にあった!支配階級に属し、重装歩兵の性格を強めた職能戦士の「侍」。被支配階級に属し、大量に動員された非正規雇用兵から成る「足軽・雑兵」。非正規雇用兵たちを兵力調達の調整弁とすることにより、戦国大名は、組織戦に対応できる軍隊を創り上げた――。軍事の視点から戦国史研究の欠落を埋める意欲作。 封建制の枠組みを壊すことなく、戦国大名が劇的な軍事改革を成し遂げられたのはなぜか。その答えは軍隊の「二重構造」にあった!支配階級に属し、重装歩兵の性格を強めた職能戦士の「侍」。被支配階級に属し、大量に動員された非正規雇用兵から成る「足軽・雑兵」。非正規雇用兵たちを兵力調達の調整弁とすることにより、戦国大名は、組織戦に対応できる軍隊を創り上げた――。軍事の視点から戦国史研究の欠落を埋める意欲作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに 

第一章 戦いの現場から――天正十八年の山中城攻防戦 
 箱根路の戦雲
 渡辺勘兵衛の活躍
 山中城陥落

第二章 中世の軍隊――封建制的軍事力編成の原理 
 武士とは何者か
 封建制的軍隊の成立
 元冦から南北朝・室町時代へ

第三章 戦国の兵士は農兵か――軍団の編成と戦争の季節 
 後北条軍団を解剖する
 後北条軍団の諸相
 戦争と季節

第四章 足軽と長柄――軽装歩兵の戦列化 
 兵種別編成方式と領主別編成方式
 足軽とは何者か
 戦争を変えた長柄鑓

第五章 鉄炮がもたらした革新――集団戦から組織戦へ 
 兵種別編成方式の成立
 鉄炮と戦国の軍隊
 軍事上の画期

第六章 侍と雑兵――格差社会の兵士たち 
 侍と軍役
 侍たちの戦場
 戦国時代の非正規雇用兵
 二重構造の軍隊

第七章 補給と略奪――軍隊に出されつづける永遠の宿題 
 戦国時代の兵站
 小田原の役と補給
 飢餓と略奪

第八章 天下統一の光と影――信長・秀吉軍はなぜ強かったか 
 兵農分離と民兵動員
 鉄炮神話の再検証
 覇者の素顔
 戦国軍事革命の結末

「戦国の軍隊」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 元本は2012年刊。戦国時代の軍事と戦争の研究本。在地領主は本当に在地だったか等、興味深い課題が多い。組織編成が領主別から機能別(槍、鉄砲など)に変わる過程にはなるほど〜となった。3割を占める侍の役割が重装 元本は2012年刊。戦国時代の軍事と戦争の研究本。在地領主は本当に在地だったか等、興味深い課題が多い。組織編成が領主別から機能別(槍、鉄砲など)に変わる過程にはなるほど〜となった。3割を占める侍の役割が重装突撃兵だとする解釈も面白い。各軍事階層(戦略、作戦、戦術、戦技)の変化は、城郭戦の進化や武器の交代などから多面的に分析。第二次大戦で「兵と前線指揮官は有能だが戦略面は無策」とされた日本的体質の話もあり、空気や世間を重んじる宿命だと思った。強きも弱きもパワハラに依存しがちなメンタリティも戦国時代と違わない …続きを読む
    ホークス
    2021年11月28日
    37人がナイス!しています
  • なかなか興味深い内容だった。長槍の話が出てきたが、あれほど長いとちょっと風が吹いただけでも影響しそうだし、山道での運搬も大変だったろう。どう扱っていたのか、本書からは想像出来ず、気になるところだ。飢饉 なかなか興味深い内容だった。長槍の話が出てきたが、あれほど長いとちょっと風が吹いただけでも影響しそうだし、山道での運搬も大変だったろう。どう扱っていたのか、本書からは想像出来ず、気になるところだ。飢饉だけでなく、戦で荒廃する農村で、一般民衆はどうやって生きていたのだろうか。 …続きを読む
    ASnowyHeron
    2018年01月20日
    29人がナイス!しています
  • 近代戦の例えが例として正しいのかだけ気になる 近代戦の例えが例として正しいのかだけ気になる
    onepei
    2020年03月22日
    5人がナイス!しています

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