第157回直木賞ノミネート

あとは野となれ大和撫子

直木賞・芥川賞ダブルノミネートで最注目の新鋭が挑む超王道冒険エンタメ!

  • 著者 宮内 悠介
  • 定価  円(本体円+税)
  • 発売日:2017年04月21日

直木賞・芥川賞ダブルノミネートで最注目の新鋭が挑む超王道冒険エンタメ!

中央アジアのアラルスタン。ソビエト時代の末期に建てられた沙漠の小国だ。この国では、初代大統領が側室を囲っていた後宮(ハレム)を将来有望な女性たちの高等教育の場に変え、様々な理由で居場所を無くした少女たちが、政治家や外交官を目指して日夜勉学に励んでいた。日本人少女ナツキは両親を紛争で失い、ここに身を寄せる者の一人。後宮の若い衆のリーダーであるアイシャ、姉と慕う面倒見の良いジャミラとともに気楽な日々を送っていたが、現大統領が暗殺され、事態は一変する。国の危機にもかかわらず中枢を担っていた男たちは逃亡し、残されたのは後宮の少女のみ。彼女たちはこの国を――自分たちの居場所を守るため、自ら臨時政府を立ち上げ、「国家をやってみる」べく奮闘するが……!?

内紛、外交、宗教対立、テロに陰謀、環境破壊と問題は山積み。
それでも、つらい今日を笑い飛ばして、明日へ進み続ける彼女たちが最後に摑み取るものとは――?

もくじ

1.塩の都
2.水上の後宮
3.マグリスラード攻防戦
4.三人のミカエル
5.二人のドミートリィ
6.船の墓場
7.あまねく生者のために
8.レインメーカー

登場人物・人物相関図

ナツキ・ナシーム・トオミネ

内戦で両親を失い後宮で育てられた日系孤児。技術コースを専攻しいつかアラル海を復活させたいと考えている。臨時政府ではなし崩し的に国防相を担当することに。口癖は「やることはやった。あとは野となれよ」。

アイシャ・ファイシャル

人望篤い後宮のエリートにして若い衆のリーダー。“睡蓮(ニルフィヤ)の笑み”と呼ばれる微笑みが印象的なクールビューティ。しっかり者だが時にボケる一面も。大統領暗殺を受け、臨時政府の大統領代行に就任。

ジャミラ・クンディ・サドザイ

ナツキを妹のように思っており、最初に仲よくなった人物。明るく勝ち気で面倒見が良いが、ノリに弱い面がある。銀のアクセサリーで鎧のように固めたファッションをしている。臨時政府では文化相を担当。

ウズマ・ハリーファ

建国時よりアラルスタンの女社会に君臨する、枢密院の議長にして後宮のボス。アイシャたちを雛鳥扱いし、折に触れ妨害する老女。後宮内の保守派を取り仕切り、無学だが誰よりも政治の肝を心得ている。

イーゴリ・フェルツマン

後宮に出入りする神出鬼没の吟遊詩人。西欧の道化を思わせる服装で、どこからか二胡片手に現れる。武器商人という一面も持っており、その真の顔は計り知れない。

ナジャフ・アリ・ラシード

イスラム原理主義系組織アラルスタン・イスラム運動(AIM)の幹部。大統領暗殺に乗じ、政権奪取をもくろみナツキと相見える。過激派組織に属してはいるが実はな保守派。優男風の容姿で後宮に隠れファンも!?

読者モニターレビュー

逆境の中でなんとか自分たちの力を発揮しようとする。そしてその状況を打開しようとする。本当に尊敬しかない。自分だったらどうやって逃げるかを考えるか、あきらめてしまうかだと思う。一生懸命、考えている姿を見て、とにかく応援したくなった。
――May

よかったです。「盤上の夜」「ヨハネスブルグの天使たち」で好きになって、最近はちょっと難しい話を書かれている印象だったのですが、とても楽しく読ませていただきました。
――やまだ


本を読み終えた後、どうしてそうなったのかよく分かりませんが映画を観終えたような不思議な感覚になりました。人物像や場面が細やかに書かれていて、展開も面白かったからかもしれません。とにかく夢中になって読んでしまいました。
――虹の母

著者紹介

宮内悠介

1979年、東京都生まれ。早稲田第一文学部卒。2010年「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞山田正紀賞を受賞してデビュー。12年、同名の作品集で第33回日本SF大賞を受賞。13年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞、14年『ヨハネスブルグの天使たち』で第34回日本SF大賞特別賞、17年『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞、同年『カブールの園』で第30回三島由紀夫賞を受賞。他著に『エクソダス症候群』『アメリカ最後の実験』『スペース金融道』『月と太陽の盤 碁盤師・吉井利仙の事件簿』がある。

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