大政事家 大久保利通 近代日本の設計者

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年03月25日
判型:
文庫判
ページ数:
288
ISBN:
9784044092191
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大政事家 大久保利通 近代日本の設計者

  • 著者 勝田 政治
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年03月25日
判型:
文庫判
ページ数:
288
ISBN:
9784044092191

明治期の内治外交の困難をすべて引き受けた豪傑大政事家

王政復古のクーデター、廃藩置県の断行、西郷隆盛と決別した征韓論政変、内務省の設立――。劇的な明治期の内治外交の困難をすべて引き受けた「明治政府最高の実力者」大久保利通。迫り来る欧米列強の圧力のもと、直面した多くの難題にどう立ち向かい、日本の進むべき針路をどこに定めたのか。明治維新の各局面における彼の国家構想と政治行動に焦点を据え、「意志の政治家」と呼ばれた生涯と大久保が描いた近代日本像に迫る。 王政復古のクーデター、廃藩置県の断行、西郷隆盛と決別した征韓論政変、内務省の設立――。劇的な明治期の内治外交の困難をすべて引き受けた「明治政府最高の実力者」大久保利通。迫り来る欧米列強の圧力のもと、直面した多くの難題にどう立ち向かい、日本の進むべき針路をどこに定めたのか。明治維新の各局面における彼の国家構想と政治行動に焦点を据え、「意志の政治家」と呼ばれた生涯と大久保が描いた近代日本像に迫る。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

プロローグ 大久保利通のイメージ

第一章 国政参加をめざして
1 島津久光のもとで
2 薩摩藩を代表する
3 雄藩会議への期待

第二章 王政復古クーデター
1 幕府・朝廷への失望
2 西郷隆盛とともに
3 公議政体論構想
4 武力倒幕から王政復古へ

第三章 廃藩置県の断行
1 戊辰戦争の波紋
2 中央集権化への模索
3 島津久光との決別

第四章 欧米視察の衝撃
1 明治集権国家の誕生
2 岩倉使節団が横浜を出発したとき
3 大久保が見たヨーロッパ

第五章 征韓論政変
1 留守政府の混乱
2 西郷隆盛との決別
3 国家目標としての民力養成論

第六章 大久保政権の始動
1 内務省の設立
2 強まる反大久保運動
3 民業振興と行政警察の確立

第七章 志半ばの死
1 農民と士族の反発
2 内務行政の推進

エピローグ めざされた近代日本とその後

参考文献
あとがき
文庫版あとがき
大久保利通 略年譜
人名索引

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「大政事家 大久保利通 近代日本の設計者」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 大久保が描いた国家観の成り立ちを時系列に従って追う。本書は、明治創成期を政治主導権の抗争に視点を当てて整理した名著。特に、大久保と木戸との微妙に異なる施策の根幹に至る結末は、滑舌良く分かりやすい。思う 大久保が描いた国家観の成り立ちを時系列に従って追う。本書は、明治創成期を政治主導権の抗争に視点を当てて整理した名著。特に、大久保と木戸との微妙に異なる施策の根幹に至る結末は、滑舌良く分かりやすい。思うに「大日本帝国」の基軸は、国の権威となる皇室を形式的に奉った、いわゆる現行制度内における下克上に成功した〝under-boys〟に因る政治システムにあり、その後に整う軍制において、下からの要求を受けやすい、ひいては下の行動を追認しやすい組織を産み出したのではないか。 …続きを読む
    こういち
    2015年05月08日
    13人がナイス!しています
  • 従来、非情・冷酷・専制政治家とされて人気のない大久保利通。しかし、実は熟考と果断の政治家であり、意思の人であって豪傑・大政事家であったと。主君久光と決別し、畏友西郷とも決別。日本の近代化のために冷酷と 従来、非情・冷酷・専制政治家とされて人気のない大久保利通。しかし、実は熟考と果断の政治家であり、意思の人であって豪傑・大政事家であったと。主君久光と決別し、畏友西郷とも決別。日本の近代化のために冷酷ともとれる決断を積み重ねたわけです。当時は集権化が必要だったため、専制もやむを得ない状況だったと理解できます。大久保さんは確かに凄い人だとは思いますが、やっぱり西郷さんの方が好きですね。人としての温かさって大切だと思います。 …続きを読む
    大先生
    2025年04月14日
    12人がナイス!しています
  • 西郷隆盛に比べ、人気で格段に劣る大久保利通。しかし近代国家建設の功績で、大久保以上の人はいないだろう。本書は大久保の評伝ではなく、その国家観を辿り、彼がどんな国家を目指したのかを探る。あくまで近代国家 西郷隆盛に比べ、人気で格段に劣る大久保利通。しかし近代国家建設の功績で、大久保以上の人はいないだろう。本書は大久保の評伝ではなく、その国家観を辿り、彼がどんな国家を目指したのかを探る。あくまで近代国家建設の信念に忠実で、主君の島津久光と決別し、最後は親友の西郷隆盛とも戦わねばならなかった大久保は、まさしく信念の人だ。史料の原文引用が少ないのは物足りないが、その分読みやすい。様々な誤解を受けている大久保の思想を知る、よい手引きになる。西郷が「情の人」なら、大久保はまさしく「信念と理の人」と言える。 …続きを読む
    筑紫の國造
    2016年10月11日
    6人がナイス!しています

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