脳からみた心

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年06月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044052195
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脳からみた心

  • 著者 山鳥 重
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年06月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044052195

心をどう理解するか。神経心理学の窓から見た心の風景を描くロングセラー!

言葉・知覚・記憶からなる心の働きは、脳が傷を受けると不思議な壊れ方を見せはじめる。「目を閉じて」と言われると口を開ける失語症。見えないはずの眼で、点滅する光源を指さす盲視。発症時を起点に、記憶や未来の時間を失う健忘症――。脳損傷に関する数多くの臨床例を通して、脳の不思議と心のダイナミズムを平易に解説。神経心理学の第一人者が「心とは何か」という永遠の問いに迫る、不朽のロングセラー。解説:養老孟司 言葉・知覚・記憶からなる心の働きは、脳が傷を受けると不思議な壊れ方を見せはじめる。「目を閉じて」と言われると口を開ける失語症。見えないはずの眼で、点滅する光源を指さす盲視。発症時を起点に、記憶や未来の時間を失う健忘症――。脳損傷に関する数多くの臨床例を通して、脳の不思議と心のダイナミズムを平易に解説。神経心理学の第一人者が「心とは何か」という永遠の問いに迫る、不朽のロングセラー。解説:養老孟司

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに───脳と心の関係

一 言葉の世界
1 言葉は「意味野」の裾野をもつ
2 「語」の成立基盤
3 語は範疇化機能をもつ
4 「意味野」の構造
5 「語」から「文」への意味転換
6 自動的な言葉と意識的な言葉
7 言語理解における能動的な心の構え
8 状況と密着した言葉
9 言葉はかってに走り出す
10 過去の言葉が顔を出す
11 言葉の反響現象
12 言葉の世界は有機体 まとめ

二 知覚の世界
1 知覚の背景 「注意」ということ
2 注意の方向性
3 「見えない」のに「見ている」こと
4 「かたち」を見ること その1
5 「かたち」を見ること その2
6 「かたち」の意味
7 二つの形を同時に見ること
8 「対象を見る」とは何か
9 視覚イメージの分類過程
10 対象を掴む
11 私はどこにいるのか?
12 知覚の世界は宇宙空間 まとめ

三 記憶の世界
1 刹那に生きる
2 短期記憶から長期記憶へ
3 長期記憶が作られる過程
4 記憶の意味カテゴリー
5 記憶と感情の関わり
6 短期記憶はなぜ必要か
7 記憶の世界の広大な拡がり まとめ

四 心のかたち
1 言語と音楽能力は関係あるか
2 言語と絵画能力は関係あるか
3 左右大脳半球を分離する その1:左大脳半球と言語
4 左右大脳半球を分離する その2:右大脳半球の世界
5 人は複数の心をもつ
6 心のかたち

文庫版あとがき

参考・引用文献
解説────養老孟司

「脳からみた心」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 心理学や脳科学に精通していない人にも 読みやすく興味深い本だと思います 科学の発展を目の当たりにしながら 人間の不思議さを知ることができます 心理学や脳科学に精通していない人にも 読みやすく興味深い本だと思います 科学の発展を目の当たりにしながら 人間の不思議さを知ることができます
    Eee
    2017年10月30日
    34人がナイス!しています
  • 脳に関する話は好物。なぜかな?こんなちっちゃな中に無限の広がりを感じるからかな。…我々は過去の結果であり、過去を背負って生きているが、実際にはその過去をうまく切り離している。自分が任意に思い出すことの 脳に関する話は好物。なぜかな?こんなちっちゃな中に無限の広がりを感じるからかな。…我々は過去の結果であり、過去を背負って生きているが、実際にはその過去をうまく切り離している。自分が任意に思い出すことのできる記憶内容は我々の財産のほんの一部に過ぎない。心は安定かつ不安定、心は選択的かつ恣意的。見た、わかったと思ったことも必ずしも確実ではない。心は状況の中でしか育ちようがないので、状況依存症であるが、一方自己中心性を持っていることも事実。両傾向が交互に作用しつつ心すなわち個性を成熟させていく。…難しい本! …続きを読む
    kasumi
    2020年11月10日
    3人がナイス!しています
  • 脳と心の関係について、言語、知覚、記憶、こころ、という各テーマに沿って、著者自身の臨床や過去の脳損傷事例をもとに丁寧に分析しまとめられている。今だからこそ脳機能に対する様々な画像診断も可能になってきた 脳と心の関係について、言語、知覚、記憶、こころ、という各テーマに沿って、著者自身の臨床や過去の脳損傷事例をもとに丁寧に分析しまとめられている。今だからこそ脳機能に対する様々な画像診断も可能になってきたが、当時はまだ正にブラックボックスと言われていた脳について解釈を加えることはかなりの挑戦であったと思う。技術が進歩した現在においても、この姿勢から学ぶものは大きい。 …続きを読む
    カナトキ
    2017年11月28日
    2人がナイス!しています

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