古典文法質問箱

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1998年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784043260027
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古典文法質問箱

  • 著者 大野 晋
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1998年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784043260027
初めて、また改めて古典を読んでみようと思う人、短歌や俳句を作ろうとする人たちに役立つ、古典文法Q&A。古典を正しく学び知ることによって、先祖からつながっている現代の生活をもっと理解し、日本人として深く広く豊かに生きる糧となるようにと、国語学の権威である著者が回答。高校の教育現場から寄せられた、古典文法の基礎から細部に至るまでのさまざまな84の疑問を、例文に即しながら、具体的かつ易しく解き明かす。 初めて、また改めて古典を読んでみようと思う人、短歌や俳句を作ろうとする人たちに役立つ、古典文法Q&A。古典を正しく学び知ることによって、先祖からつながっている現代の生活をもっと理解し、日本人として深く広く豊かに生きる糧となるようにと、国語学の権威である著者が回答。高校の教育現場から寄せられた、古典文法の基礎から細部に至るまでのさまざまな84の疑問を、例文に即しながら、具体的かつ易しく解き明かす。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

文法の基礎知識
1 文法をなぜ学ぶのか
2 歴史的仮名遣いについて
3 ハ行音の読み方
4 なぜ「ハナハダ」か
5 長音の発音の仕方
6 撥音・促音・拗音の表記と発音
7 昔の発音を調べる方法
8 上代語の音韻について
9 文と文章
10 文節の分け方
11 複合語の範囲
12 品詞の転成
13 「御」の読み方
14 代名詞を一品詞とするか
15 副詞と接続詞
16 品詞分類の基本

用言 (形容詞・形容動詞)

17 形容詞の成立
18 ク活用の語とシク活用の語の相違
19 形容詞の未然形の「く」と補助活用
20 形容詞の補助活用とは
21 終止形「多かり」について
22 「…を…み」の「み」は接尾語か
23 形容動詞否定説
24 形容動詞を認めない辞書の説について
25 形容動詞の識別

用言 (動詞)
26 動詞の活用形の成立
27 ラ変・カ変に属する語
28 下一段の「蹴る」について
29 「射る」「鋳る」について
30 「おはす」はサ変か
31 文語の可能動詞は?
32 自動詞と他動詞
33 補助動詞と助動詞の違い

助動詞
34 助動詞の連接と意味との関係
35 「る」「らる」の四つの意味の成立
36 「る」の動詞語尾との識別
37 尊敬の「す」「さす」「しむ」
38 「き」「けり」の呼び方
39 「き」「けり」の違い
40 「つ」と「ぬ」の使い分け
41 強意か、確認か
42 完了の「り」の接続
43 完了の「り」の已然形接続説
44 完了と過去
45 「つ」「ぬ」の意味     ほか

助詞
56 各種の助詞の機能
57 格助詞と係助詞の違い
58 『源氏物語』の「が」
59 「の」は連体形で結ぶ?
60 「が」「に」「を」の格・接続の識別
61 係り結びの起源
62 「こそ」の係り結び
63 「なむ」の用法
64 係助詞が文末にあるとき
65 「なむ」「ぞ」「こそ」の訳し方    ほか

諸品詞・敬語・修辞
73 形式名詞
74 コソアドの体系とは?
75 日本語の人称代名詞
76 連体詞の基準
77 「いさ」の品詞
78 「あるひは」はなぜ誤りか
79 日本語は敬語が多い国語か
80 敬語の複雑さの原因       ほか

あとがき
文法の基礎知識

「古典文法質問箱」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 日常の用途を超えて言葉について知りたい時、私は『岩波古語辞典』を引く。他の辞書に比べ上代の用例が豊富で、一つの語をその周辺の語との関わりにおいて説明してくれるからだ。単なる辞書ではなく、網の目のような 日常の用途を超えて言葉について知りたい時、私は『岩波古語辞典』を引く。他の辞書に比べ上代の用例が豊富で、一つの語をその周辺の語との関わりにおいて説明してくれるからだ。単なる辞書ではなく、網の目のような言葉の連携を浮かびあがらせようという意図を秘めている。その魔法のような辞書の編者が書いた本書は、『岩波古語辞典』を愛用する為の良きガイドブックでもあろう。古典を学ぶ意義から説き始め、明快な音韻論の講義を経て古典文法へと踏みこんでいく。助詞や助動詞を学ぶにつれ、日本語の生い立ちや年輪のようなものまで見えてくる。 …続きを読む
    夜間飛行
    2015年01月18日
    54人がナイス!しています
  • 学生時代の古文の成績は悪くなかったハズだが何せ勢いで入れたものは勢いで抜けるので、今やだろだっでーの呪文のような残骸しか頭に残っていない。そんな古典文法の隅の隅まで説明してくれる本。日本語の歴史にも言 学生時代の古文の成績は悪くなかったハズだが何せ勢いで入れたものは勢いで抜けるので、今やだろだっでーの呪文のような残骸しか頭に残っていない。そんな古典文法の隅の隅まで説明してくれる本。日本語の歴史にも言及され、古代の発音を知る方法は目から鱗。「どうして文法を学ぶのか?」という質問に学生の時に出会えていたら!自分の大切なモノを誰かに正確に伝えたい。何か素敵じゃないですか。正直質問の内容すら高度で理解しきれない部分も多かったですが、先生やっと私この本まで辿りついたよ、日本語って素敵だね、という気分になりました。 …続きを読む
    Kouro-hou
    2015年01月23日
    21人がナイス!しています
  • 目から鱗なことが多かった。「は」と「が」の違い、「御」の読み分けなど納得。しかし、ラ変動詞の連体接続も元々は終止接続だったとか、けりは「過去」ではなく「確認」とか、今教えられたら混乱するんじゃないだろ 目から鱗なことが多かった。「は」と「が」の違い、「御」の読み分けなど納得。しかし、ラ変動詞の連体接続も元々は終止接続だったとか、けりは「過去」ではなく「確認」とか、今教えられたら混乱するんじゃないだろうか。あと係助詞なんてあんま大事だと思ったことなかったけど、めちゃくちゃ大事なんですね。著者は最近の古典教育に批判的な態度で、それはよくわかるのですが、学校でこれだけの知識を教える時間はないのではと思います。読み物としてはとても面白いです。 …続きを読む
    しょうゆ
    2018年04月15日
    10人がナイス!しています

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