もうひとつの恋

もうひとつの恋

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1992年03月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784041754023
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もうひとつの恋

  • 著者 俵 万智
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1992年03月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
128
ISBN:
9784041754023

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「もうひとつの恋」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 写真家、浅井慎平とのコラボレーション第2弾。フィクショナルな歌もあるようなのだが、やはり基本的には、この時期(1989年)の俵万智さんの恋をリアルに詠ったものが中心だ。これらの歌群を見ると、どうやら当 写真家、浅井慎平とのコラボレーション第2弾。フィクショナルな歌もあるようなのだが、やはり基本的には、この時期(1989年)の俵万智さんの恋をリアルに詠ったものが中心だ。これらの歌群を見ると、どうやら当時の万智さんは報われぬ恋(それを承知の上での恋でもあるが)の渦中にいたようだ。「さよならの 予感の中で気がついた 私あなたの妻になりたい」などは、けなげでもあり、せつなくもある。短歌の調べに乗せることは、同時に自らの気持ちを形にすることであり、私の感情はこんな風だったのかと気付かされる行為でもあるのだろう。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2016年05月13日
    285人がナイス!しています
  • 安心させたい、心配させたい、電話越しに風邪の具合を伝えながらふとよぎる予感。通話と共に何かが切れる音を聞きたくなくて、耳を離す。海を見ているふりをしていた、仮免許をあげた金曜日。大切な言葉はいつも短い 安心させたい、心配させたい、電話越しに風邪の具合を伝えながらふとよぎる予感。通話と共に何かが切れる音を聞きたくなくて、耳を離す。海を見ているふりをしていた、仮免許をあげた金曜日。大切な言葉はいつも短い。潮風だけが吹き抜けていく、忘れるはずのない日曜日。「それだけです」、それだけじゃないのに。会えずに終わった日を数えて、ゆっくりやってくる約束の木曜日。少しずつ少しずつ、薄めるような減点法で。あなたも世界のどこかで一人、一週間ぶりに声を聞く土曜日。さよならと、鳴りはじめるピアノ。あなたがいない、私がいない。 …続きを読む
    ちはや@灯れ松明の火
    2014年04月13日
    49人がナイス!しています
  • 俵万智と浅井慎平との短歌と写真の相問歌集第二弾。「連絡のとれないことが/寂しくて/たいした用などないのだけれど」「「もしもし」と/きれいな声の女(ひと)だった/受話器を置いて何かが終わる」「「これから 俵万智と浅井慎平との短歌と写真の相問歌集第二弾。「連絡のとれないことが/寂しくて/たいした用などないのだけれど」「「もしもし」と/きれいな声の女(ひと)だった/受話器を置いて何かが終わる」「「これからもかわいい女で/いろよ」って いったいだれの/ために言うのか」といった《道ならぬ恋》の歌なのか(?)と思うような作品、「呼吸(いき)をするように/あなたがかく汗を/過ぎた季節のにおいと思う」等の性愛色の強い作品、「前世はどんな悪事をはたらきし我かと思う君がいなくなる」と嘆く因縁の深そうな歌、→ …続きを読む
    yama
    2023年10月12日
    37人がナイス!しています

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