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掲載開始日 2017年06月02日

冲方丁の<最後のライトノベル>シリーズ、ついに完結! 『テスタメントシュピーゲル3 下』、7月1日刊行決定!

『天地明察』で本屋大賞、『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞を受賞するなど、さまざまなジャンルで活躍する作家、冲方丁氏。彼が<最後のライトノベル>と銘打って執筆を続けてきた人気ライトノベル「シュピーゲル」シリーズの最終巻『テスタメントシュピーゲル3 下』が、7月1日に刊行されることが決定した。



歴史小説『天地明察』で本屋大賞を含む5つの賞を、『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞を受賞、また昨年刊行した『十二人の死にたい子どもたち』で直木賞候補になるなど、ジャンルを超えて活躍する作家、冲方丁氏。彼の人気ライトノベル「シュピーゲル」シリーズの最終巻『テスタメントシュピーゲル3 下』が、7月1日に刊行されることが決定した。

国際都市〈ミリオポリス〉を舞台に、機械化された少女たちの闘いを描く「シュピーゲル」シリーズは、富士見ファンタジア文庫『スプライトシュピーゲル』(全4冊)、角川スニーカー文庫『オイレンシュピーゲル』(全4冊)『テスタメントシュピーゲル』(既刊4冊)が発売中です。第1回角川スニーカー大賞受賞者でもある冲方氏の最長シリーズであり、<最後のライトノベル>と銘打たれた作品として、長年ファンの注目を集めてきました。シリーズの始まりの1冊である『オイレンシュピーゲル壱』が刊行されたのは2007年。実に10年がかりで書き上げられた圧巻の大河ライトノベルが、遂に完結を迎えます。

本シリーズは、可憐な少女達、緻密な世界観、怒濤のバトルシーンが融合するSFアクションエンタテインメント。シリーズ内で張り巡らされていたすべての伏線が回収される超弩級の最終巻の刊行に際して、冲方氏からは「長らくお待たせしました! 同時多発ストーリー??いよいよの最終幕です! 彼女ら・彼らの物語をどうぞお見届け下さい!」とのメッセージが。シリーズ全体の総ページ数はなんと5502頁。ジャンルの枠を超えたエンタテインメント作品として多くの方にお楽しみいただけることと思います。

■『テスタメントシュピーゲル3 下』書誌情報

○『テスタメントシュピーゲル3 下』(角川スニーカー文庫)
発売日:2017年7月1日(金)
本体定価:880円
ページ数:516ページ
イラスト:島田フミカネ
書誌ページ:http://www.kadokawa.co.jp/product/321609000199/

■『テスタメントシュピーゲル3 下』あらすじ
「あたし達は大丈夫だ!真っ直ぐに行くぞ!」涼月の咆哮を合図に、憲兵大隊+公安高機動隊の特甲児童達は戦火の街・ミリオポリスを駆け抜ける。都市を壊滅の危機に陥れた主犯格+特甲猟兵達をひとり残らず倒すべく、善きつながりの感覚とともに最終決戦に臨む少女達。やがて迎える終極で、それぞれの背負った因縁にも決着のときが訪れる??。6人の機械化少女と、ともに戦った数多の戦士達の物語、ついに感動のフィナーレ!!

■関連既刊情報
※いずれも文庫版、電子書籍版ともに好評発売中。電子書籍版はBOOK☆WALKER(https://bookwalker.jp/)ほか各店にて配信中です。

●角川スニーカー文庫「オイレンシュピーゲル」(全4冊) イラスト:白亜右月
あらゆる犯罪が多発し『ロケットの街』と渾名される国際都市ミリオポリス。この街では三人の少女が、不屈の突撃を信条とする警察組織MPB(ミリオポリス憲兵大隊)の飼い犬として治安の維持に努めていた。「黒犬」涼月、「紅犬」陽炎、「白犬」夕霧。彼女たちは機械化された肉体を武器に、獲物たる犯罪者に襲いかかる。やがて複数の事件における凶器から見えてきた、兵器製造企業「プリンチップ社」の存在が指し示すこととは……。異才・冲方丁が放つ、クールでキュートでグロテスクな「死に至る悪ふざけ(オイレンシュピーゲル)」!

●富士見ファンタジア文庫「スプライトシュピーゲル」(全4冊) イラスト:はいむらきよたか
ミリオポリスの空を翔る三色のライン──〈紫火〉鳳、〈青火〉乙、〈黄火〉雛。MSS(ミリオポリス公安高機動隊)に所属する彼女たちは、鋼鉄の手足と輝く羽を〈転送〉し、テロに立ち向かう。そして度重なるテロの中で浮かび上がってきた、国際指名手配犯「リヒャルト・トラクル」の名が意味するものとは……。「オイレンシュピーゲル」内の事件を並行して描いていく、衝撃の同時多発ストーリー!

●角川スニーカー文庫「テスタメントシュピーゲル」(既刊4冊)イラスト:島田フミカネ
ささやかな休日を寸断され、テロリスト集団と対峙することになったMPBの涼月、陽炎、夕霧。だが単純に見えた事件の奥に、自分たちの過去へと繋がる断片を見出すことに……。それぞれに独自の調査を開始するが、それはMSSの鳳、乙、雛らも巻き込んでいく。「オイレンシュピーゲル」と「スプライトシュピーゲル」、2つのシリーズの謎が全て解き明かされる、シリーズ完結編。

■著者プロフィール


(C)ホンゴユウジ

冲方丁(うぶかた・とう)
1977年岐阜県生まれ。96年『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞受賞。09年に刊行した『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、2011大学読書人大賞、第7回北東文芸賞、第4回舟橋聖一文学賞を受賞。12年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。近著に、『はなとゆめ』『マルドゥック・アノニマス』『十二人の死にたい子どもたち』などがある。
公式ブログ「ぶらりずむ黙契録」http://towubukata.blogspot.jp/