トピックス

掲載開始日 2024年08月20日

ロバート キャンベル氏激賞!日本民俗学の名著『遠野物語』コミカライズ版9月20日発売

世界と日本の名著を漫画で。「KADOKAWA Masterpiece Comics」第2弾

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)より、『遠野物語』(漫画:鯨庭 原作:柳田国男 監修:石井正己)を、2024年9月20日(金)に発売予定です。

本作は、世界と日本の名著をコミカライズする、KADOKAWA Masterpiece Comics(略称:KMC)の第2弾です。




『遠野物語』は、柳田国男による日本民俗学の金字塔とも言うべき作品。
金田一京助に「日本のグリム」と呼ばれ、折口信夫をして「グリム以上」と言わしめた本作を、気鋭の漫画家・鯨庭氏が、哀切に美しくコミカライズします。
日本文学研究者であるロバート キャンベル氏から、本作への推薦コメントを頂戴しました。
●推薦コメント


◇ロバート キャンベル氏(日本文学研究者)

おぼろげな目線の先に、色んな境目が見える。狐の脚も、少女の目も、草木の匂いまでも絵から立ちのぼるようだ。
私はこの森に迷っていたい。



●内容紹介
雪女、ザシキワラシ、天狗、河童、オクナイサマ――遠野の郷に伝わるさまざまな民間信仰や伝承を収めた『遠野物語』。遠野地方出身の佐々木喜善が語り、柳田国男が筆記し、現地での調査を経て編纂する形で出版されました。
日本人の死生観や自然観が凝縮され、「日本民俗学の出発点になった」とも称される作品を大胆コミカライズ。「オシラサマ」「河童」「狐」「御犬」といった神や妖怪・動物たちの物語を結び直し、現代に蘇らせます。

▲『遠野物語』中面より

●書誌情報
書名:遠野物語
漫画:鯨庭
原作:柳田国男
監修:石井正己
定価:1,320円 (本体1,200円+税)
発売日:2024年9月20日(金) ※電子書籍同日発売
判型:A5判
ページ数:216
発行:株式会社KADOKAWA
ISBN:978-4-04-605927-7

出版書誌データベース本書ページ
https://www.books.or.jp/book-details/9784046059277
●著者プロフィール
漫画:鯨庭(くじらば)
実在動物と空想動物専門の漫画家。2018年「千の夏と夢」でKADOKAWA「ハルタコミックグランプリ」を受賞。2020年『千の夏と夢』(リイド社)にて単行本コミックスデビュー。その他の作品に『言葉の獣』(リイド社)『呟きの遠吠え』(青土社)など。

原作:柳田国男(やなぎた くにお)
1875年兵庫県生まれ。東京帝国大学法科大学卒業後、農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。1935年、民間伝承の会を設立し、日本民俗学を確立。1962年逝去。『新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺』『海上の道』(角川ソフィア文庫)ほか著書多数。

監修:石井正己(いしい まさみ)
1958年生まれ。東京学芸大学名誉教授。専門は日本文学、民俗学。『遠野物語の誕生』(筑摩書房)、『柳田国男 遠野物語』(NHK 出版)、『図説 遠野物語の世界』(河出書房新社)ほか著作多数。

●「KADOKAWA Masterpiece Comics」について


世界中で愛されてきた名著から隠れた名作まで、100年後も“マスターピース”間違いなしの物語を厳選し、新進気鋭の漫画家たちがコミカライズする、新しいシリーズです。
本シリーズは絵柄・ストーリー・デザインともに、現代性・エンターテイメント性にこだわって制作しています。
人はどう生きるのか? 迷いや悩みからどう自由になるか? そこでいま、必要になる知性と教養とは? この答えのない時代に、前へ進む力を与える物語たちを、新しいかたちでお届けします。



公式サイト https://masterpiece.kadokawa.co.jp/
公式Xアカウント:@kadokawa_kmc


【シリーズ既刊】


『猫語の教科書』
漫画:沙嶋カタナ
原作:ポール・ギャリコ
定価: 1,320円 (本体1,200円+税)
発売日:2024年7月20日(土)
判型:A5判
ページ数:280
発行:株式会社KADOKAWA
ISBN:978-4-04-605926-0

出版書誌データベース本書ページ
https://www.books.or.jp/book-details/9784046059260




【今後の刊行予定ラインナップ】
■パウロ・コエーリョ『アルケミスト』漫画:中村環/2024年11月発売予定
■筒井康隆『残像に口紅を』漫画:寺田浩晃/2025年1月発売予定
■フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』/2025年5月発売予定