アンブレイカブル 電子版
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発売日:
2021年01月29日
商品形態:
電子書籍

アンブレイカブル

  • 著者 柳 広司
発売日:
2021年01月29日
商品形態:
電子書籍

罪は捜すな、仕立て上げろ

1925年、治安維持法成立。太平洋戦争の軍靴が迫るなか、罪状捏造に走る官憲と、信念を貫く男たちとの闘いが始まった……。

『蟹工船』の取材と執筆に熱中するプロレタリア文学の旗手・小林多喜二。
反社会的、非国民的思想犯として特高に監視される反戦川柳作家・鶴彬(つる・あきら)。
同業他社の知人たちに不可思議な失踪が続き、怯える編集者・和田喜太郎。
不遇にありながら、天才的な論考を発表し続ける、稀代の哲学者・三木清。

法の贄(にえ)となりながら、男たちは己の信念を貫いた。

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「アンブレイカブル」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ★★★★☆小林多喜二の事を知ったのは中学の社会科だったか。悲惨な事件と聞いても歴史とはそんなものだと深く考えもしなかった。ただ、この頃の言論の自由の無さには色々考えずにはいられない。戦前不当労働をペン ★★★★☆小林多喜二の事を知ったのは中学の社会科だったか。悲惨な事件と聞いても歴史とはそんなものだと深く考えもしなかった。ただ、この頃の言論の自由の無さには色々考えずにはいられない。戦前不当労働をペンで世間に訴え是正させようとする人々。雇い主たちは都合が悪いので共産主義『アカ』と呼ぶ。共産主義者と一部の危険思想者を捕まえていたが危険性のない者まで『アカ』にして捕まえ存在を誇示させる警視庁特別高等科通称『特高』。その特高に目を付けられた小林多喜二、鶴彬、志木裕一郎、三木清の物語。暗躍する”クロサキ”が怖い。 …続きを読む
    ゆりあす62
    2021年03月07日
    90人がナイス!しています
  • 柳さんの作品世界を堪能できた短編集だった。本作には4つの話が収められているが、それぞれに作家、小林多喜二。川柳作家、鶴彬。編集者、和田喜太郎。哲学者、三木清の4人が中心になり、どの話にもクロサキという 柳さんの作品世界を堪能できた短編集だった。本作には4つの話が収められているが、それぞれに作家、小林多喜二。川柳作家、鶴彬。編集者、和田喜太郎。哲学者、三木清の4人が中心になり、どの話にもクロサキという内務省の役人が登場し、物語を語っていく。時代は1925年の治安維持法成立が成立し、不穏な空気の中、太平洋戦争が迫っていた。前に挙げた4人は治安維持法に翻弄されているが、それぞれの立場で彼らは罪に問われ、死に至らなければならなかったのかが、とてもリアルに描かれていた。一作品ごとの人物に光を当てた反戦文学だった。 …続きを読む
    のぶ
    2021年02月16日
    90人がナイス!しています
  • 4本の連作短篇集、久しぶりの柳さんだったが、柳さんらしくどれも不穏な怖さがあってドキドキした。官憲と信念を貫く男たちとの理不尽・不条理な出来事を描いている。取り締まりが勢いを増すと、検挙対象はなくなり 4本の連作短篇集、久しぶりの柳さんだったが、柳さんらしくどれも不穏な怖さがあってドキドキした。官憲と信念を貫く男たちとの理不尽・不条理な出来事を描いている。取り締まりが勢いを増すと、検挙対象はなくなり、ノルマのために「罪は捜すな、仕立て上げろ」という罪状捏造、過酷な取り調べ、劣悪な環境と怖さがつのる。4篇を通して内務省の役人・クロサキが関わり、それぞれ『蟹工船』の小林多喜二や哲学者三木清などが描かれている。政治家や役人の目線は今も大きくは変わっていないのではと感じた。 …続きを読む
    しゃが
    2021年02月28日
    58人がナイス!しています

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