歌集 みずからの火

歌集 みずからの火

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年06月01日
判型:
A5変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
204
ISBN:
9784048841870

歌集 みずからの火

  • 著者 嵯峨 直樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年06月01日
判型:
A5変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
204
ISBN:
9784048841870

前歌集から4年。嵯峨直樹の新たなる試み。


ひかる街のけしきに闇の総量が差し込んでいる 空に月球


しっとりと感情帯びて内がわへ腐りはじめる黄薔薇も家具も


濃霧ひとりオリジン弁当に入りきてなすの辛みそ炒め弁当と言う


生きのびて来た知恵と云い各々のたこ焼きの中とろとろの熱


地下道のコンクリートに罅深く或る情念のごとくに栄ゆ




ひかる街のけしきに闇の総量が差し込んでいる 空に月球


しっとりと感情帯びて内がわへ腐りはじめる黄薔薇も家具も


濃霧ひとりオリジン弁当に入りきてなすの辛みそ炒め弁当と言う


生きのびて来た知恵と云い各々のたこ焼きの中とろとろの熱


地下道のコンクリートに罅深く或る情念のごとくに栄ゆ



※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「歌集 みずからの火」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 枯れながら絡まる蔦の幽かなるささめき冬の夜を尽くして/やわらかに気配はおりて常闇の櫛の歯ぬらす水のぬくみよ/もう君は不在だったかこの朝の駐輪場は銀色の海/血だまりの日暮れのぬくみ部屋内に両足の裏みせて 枯れながら絡まる蔦の幽かなるささめき冬の夜を尽くして/やわらかに気配はおりて常闇の櫛の歯ぬらす水のぬくみよ/もう君は不在だったかこの朝の駐輪場は銀色の海/血だまりの日暮れのぬくみ部屋内に両足の裏みせて寝るひと/暗闇の結び目として球体の林檎数個がほどけずにある/きららかな尾を長くひき落ちてゆく構造物の強い引力/五指の間に五指をうずめる 薄らかな光ちらばる夜の市街地 …続きを読む
    2018年12月26日
    4人がナイス!しています

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