沖縄と国家

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年08月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
192
ISBN:
9784040821610
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沖縄と国家

  • 著者 辺見 庸
  • 著者 目取真 俊
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年08月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
192
ISBN:
9784040821610

基地問題の根底に横たわるこの国の欺瞞を、闘う二人の作家が告発する!

だれも傍観者、忘却者であってはならぬ――

沖縄問題は、ヤマトゥが糊塗した欺瞞そのものである。
本質を射貫く眼差しと仮借ない言葉でこの国の歴史と現在を照らし出す徹底討論!

だれも傍観者、忘却者であってはならぬ――

沖縄問題は、ヤマトゥが糊塗した欺瞞そのものである。
本質を射貫く眼差しと仮借ない言葉でこの国の歴史と現在を照らし出す徹底討論!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに 目取真俊
第一章 沖縄から照射されるヤマトゥ
第二章 沖縄における基地問題
第三章 沖縄戦と天皇制
第四章 国家という暴力装置への対抗
おわりに 辺見庸

「沖縄と国家」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • やはり琉球処分から出発すべきなのだ。独立国だった沖縄の植民地化から日本の近代は始まったのであり、1972年の沖縄復帰は復帰ではなく再植民地化だった。だからこそ現在の米軍の沖縄への仕打ちにこれほどまでに無関 やはり琉球処分から出発すべきなのだ。独立国だった沖縄の植民地化から日本の近代は始まったのであり、1972年の沖縄復帰は復帰ではなく再植民地化だった。だからこそ現在の米軍の沖縄への仕打ちにこれほどまでに無関心でいられるのだろう。読んでいるうちになにもかも打ち捨てて辺野古に座り込みに行きたくなるが、家族が、仕事が、と尻込みしてしまう自分が情けない。私に従う者は家族も財産も捨てよと言ったイエスの言葉が蘇る。指紋がなくなるまでカヌーのオールを握り続ける目取真さんには深い敬意を感じ、自分の生ぬるい日常が嫌になる。 …続きを読む
    松本直哉
    2020年01月05日
    22人がナイス!しています
  • 目取真さんの『希望』という作品についてのやり取りが興味深かったです。主人公のような人間を出したくないから書いたという目取真さんと、そんなことが実際に起こることを密かに期待している辺見さん。それぞれの希 目取真さんの『希望』という作品についてのやり取りが興味深かったです。主人公のような人間を出したくないから書いたという目取真さんと、そんなことが実際に起こることを密かに期待している辺見さん。それぞれの希望がすれ違うのは、ざっくりと言って現場で身体を張っている当事者か否かということでしょう。対談中、ほんの微かにでも傍観者的な面を見せてはならないとガチガチに固い辺見さんですが、それでも核心を整理された言葉で発しているのはさすがだな思いました。‎ …続きを読む
    秋 眉雄
    2023年08月06日
    17人がナイス!しています
  • 読むことが辛い、という本があるが、間違いなく本書はそうした種類の本である。沖縄というよりも、辺野古・高江の現実から、私たちヤマトの人間への告発が続く。それをただ聞き、読むだけの自分。構図をそう決めてし 読むことが辛い、という本があるが、間違いなく本書はそうした種類の本である。沖縄というよりも、辺野古・高江の現実から、私たちヤマトの人間への告発が続く。それをただ聞き、読むだけの自分。構図をそう決めてしまうと、それは苦痛でしかない。逃れられない苦痛。目取真氏の主張がすべて正しいとは思わない。が、「私があなたの立場なら」と考えることは私にはできる。またしなければならない。上間陽子『海をあげる』の読後感とも似たこの感情を、私は考え続けなければならないと、あらためて決意する。 …続きを読む
    二人娘の父
    2022年02月21日
    14人がナイス!しています

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