- 著者 佐藤 愛子
- 発売日:
- 2014年04月25日
- 商品形態:
- 電子書籍
九回裏
- 著者 佐藤 愛子
- 発売日:
- 2014年04月25日
- 商品形態:
- 電子書籍
著者の苦難の時代に材をとり、読む者の胸に迫る7篇
事業に失敗した夫が、一旗上げてくるといって家を出た。毒舌の女流作家として仕事に追われていた史は、ある日、思いがけない手紙を受けとる。差し出し人は、藤堂研――女学生時代の史が「研様」と呼んで憧れた、中学野球の花形ピッチャーだった。かつての苦難の日々、「幸福」の象徴として、史の中に存在した彼と、今、31年目に巡り会った――。中年男女の劇的な再会を軸に、過ぎ去った歳月の重みをシリアスに、独特のユーモアを織り込んで描いた表題作。ほかに「プップ島」「三十万一千円」「老眼鏡」「茶の湯とは」「重たい春」「三つの心」を収録。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。