幽談

幽談

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年02月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ISBN:
9784840145008
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幽談

  • 著者 京極 夏彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年02月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ISBN:
9784840145008

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「幽談」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 2012/2/24 Amazonより届く。 2017/11/12〜11/13 京極さんの奇妙な味の短編集。「手首を拾う」、「ともだち」、「下の人」、「成人」、「逃げよう」、「十万年」、「知らないこと」、「こわいもの」の8編。どれも良 2012/2/24 Amazonより届く。 2017/11/12〜11/13 京極さんの奇妙な味の短編集。「手首を拾う」、「ともだち」、「下の人」、「成人」、「逃げよう」、「十万年」、「知らないこと」、「こわいもの」の8編。どれも良いが、巻頭の「手首を拾う」がマイベストか。 …続きを読む
    gonta19
    2017年11月13日
    89人がナイス!しています
  • あぁやっぱり厭だ。気味の悪い何かが纏わりついて離れない。厭だ。厭なのに、やっぱり好きだ。この溢れる不気味さ、得体の知れない何かが迫りくる気持ち悪さ。常識など通用しない狂ったモノが溢れ出すこの世界観、痺 あぁやっぱり厭だ。気味の悪い何かが纏わりついて離れない。厭だ。厭なのに、やっぱり好きだ。この溢れる不気味さ、得体の知れない何かが迫りくる気持ち悪さ。常識など通用しない狂ったモノが溢れ出すこの世界観、痺れる。答えの出ない歯がゆさが上手く取り込まれて奇妙な美が浮かび上がってくる。妖しい8篇の物語に誘い込まれる短編集。お気に入りは「下の人」。不覚にも笑ってしまったが、ハタと気付けば受け入れているその人が怖い。他の作品もまた然り。一度受け入れたうえでそこから発生する更なる怖さ。明確にせず暗示させる…だから不気味。 …続きを読む
    えみ
    2021年06月07日
    64人がナイス!しています
  • 再読。最後は必ず綺麗さっぱりと憑き物を落としてくれる「百鬼夜行」とは異なり、起承転結やオチを望む人にはさぞかし納得出来ないだろう八篇。しかしその据わりが悪い読後感がこの本の根幹とも云える。主人公も世界 再読。最後は必ず綺麗さっぱりと憑き物を落としてくれる「百鬼夜行」とは異なり、起承転結やオチを望む人にはさぞかし納得出来ないだろう八篇。しかしその据わりが悪い読後感がこの本の根幹とも云える。主人公も世界観も初めは特別浮世離れしていないのに、ふいにぽつりと洋墨の染みのように落ちる奇怪。頁を捲るごとにそれはじわじわと拡がって、ほんの少しばかり「日常」の枠が外れて「非日常」になる。浮世から少し足が離れ、自分を取り囲む当たり前な「現実」が刹那、噓臭い「非現実」になる。その心許無い気持ちをこれでもかと堪能出来る一冊。 …続きを読む
    カナン
    2017年06月09日
    48人がナイス!しています

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著者紹介

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。

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