海は哀し

海は哀し

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年03月18日
判型:
その他
商品形態:
単行本
ISBN:
9784404032416

海は哀し

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年03月18日
判型:
その他
商品形態:
単行本
ISBN:
9784404032416

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「海は哀し」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 配流、という共通のテーマで書かれた2作が収録されています。1つ目は、承久の乱で後鳥羽院の近くに居た人々が書かれた中編。慈円、順徳帝の生母重子、白拍子亀菊、そして後鳥羽院自身。定家も登場。この時代以降、公 配流、という共通のテーマで書かれた2作が収録されています。1つ目は、承久の乱で後鳥羽院の近くに居た人々が書かれた中編。慈円、順徳帝の生母重子、白拍子亀菊、そして後鳥羽院自身。定家も登場。この時代以降、公家や朝廷が、もはや文化を継ぐことにしか存在意義を持てなくなっていくことを思うと、後鳥羽院が新古今和歌集に込めた想いの大きさがうかがえます。もう1作は、順徳帝と同じ佐渡に流された世阿弥を書いた小編。なんというか、2作とも時代の雰囲気を感じるには良かったですが、物語の芯が掴みにくかった感じがしました。 …続きを読む
    りー
    2018年06月16日
    3人がナイス!しています
  • 海は哀しというタイトルで本を手にとってみると、主人公は壇ノ浦に沈んだ平家縁の人であると記してある。それで興味を持って読み進めると主人公は後鳥羽天皇の女院修明門院重子という人で、この女院と慈円の目を通し 海は哀しというタイトルで本を手にとってみると、主人公は壇ノ浦に沈んだ平家縁の人であると記してある。それで興味を持って読み進めると主人公は後鳥羽天皇の女院修明門院重子という人で、この女院と慈円の目を通して承久の乱の顛末と後鳥羽天皇の悲劇が語られる。この作品もある意味敗者から見た歴史ということだろう。もう一編、花残映という作品も収められている。これは世阿弥が佐渡に流される話だが、順徳天皇ゆかりの桜をみるという点で最初の作品と繋がっている。 …続きを読む
    ウッディとバズ
    2013年06月17日
    1人がナイス!しています

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