たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く

たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年12月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
364
ISBN:
9784048850421

たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く

  • 著者 石村 博子
  • デザイン 角川書店装丁室 國枝達也
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年12月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
364
ISBN:
9784048850421

1945年、敗戦。少年はたった独り、死と隣り合わせの満州の荒野に踏み出

「俺が人生で輝いていたのは10歳だった」。41連戦すべて一本勝ち! サンボの生ける伝説・ビクトル古賀はいう。個人史と昭和史、そしてコサックの時代史が重なる最後の男が命がけで運んだ、満州の失われた物語。 「俺が人生で輝いていたのは10歳だった」。41連戦すべて一本勝ち! サンボの生ける伝説・ビクトル古賀はいう。個人史と昭和史、そしてコサックの時代史が重なる最後の男が命がけで運んだ、満州の失われた物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 10歳の少年が、1945年8月ソ連軍が侵攻してきた内モンゴルのハイラルからハルビン、新京、奉天、錦州を経て、佐世保に辿り着いた。彼の名は古賀正一、日本の柔道界、アマレス界の指導者でサンボの神様といわれたビク 10歳の少年が、1945年8月ソ連軍が侵攻してきた内モンゴルのハイラルからハルビン、新京、奉天、錦州を経て、佐世保に辿り着いた。彼の名は古賀正一、日本の柔道界、アマレス界の指導者でサンボの神様といわれたビクトル古賀である。日本人の父と白系ロシア人の母との間に生まれ、コサックの血を受け継いで育った。引き揚げ時、日本人の集団から「ロスケ」と追い払われ、満州の曠野を左に線路、上に太陽、前方に木を見ながらの単独行。彼の生還を可能にしたのはコサックのもつ生きる知恵だった。引き揚げ者がソ連軍や地元民の襲撃など悲惨な状 …続きを読む
    どんぐり
    2016年12月30日
    79人がナイス!しています
  • 藤原ていさんの引き揚げの本を読んでいたので、どんな悲惨な本かと覚悟してましたが、いい意味で予想を覆させられました。そしてコサックという人々の事を知る事が出来たのも収穫でした。柳川の士族の父とコサックの 藤原ていさんの引き揚げの本を読んでいたので、どんな悲惨な本かと覚悟してましたが、いい意味で予想を覆させられました。そしてコサックという人々の事を知る事が出来たのも収穫でした。柳川の士族の父とコサックの母を持つビクトルが、長男という事でコサックの祖父や友人、馬たちから教えてもらっていた生きる上での智恵と精神が、ハルビンからの過酷な一人旅に大きな力となっていました。サバイバル能力というものを考えさせられます。自然に逆らわない、自然を味方にする。置き去りにした人々を恨まない。この楽天的な明るさは素晴らしい。 …続きを読む
    ぶんこ
    2016年07月07日
    61人がナイス!しています
  • ビクトル古賀さんの自伝。11才の子が、1000キロも一人で旅をしたのがすごい!やっぱりコサックの血が入っているから出来た偉業なのでしょうか。旅をした部分が、このほんの半分くらいで、あとは彼の生い立ちやコサッ ビクトル古賀さんの自伝。11才の子が、1000キロも一人で旅をしたのがすごい!やっぱりコサックの血が入っているから出来た偉業なのでしょうか。旅をした部分が、このほんの半分くらいで、あとは彼の生い立ちやコサックについての話が多かったです。とても興味深かったです。引き上げのところだけ抜き出して、児童書にしても面白いかも? …続きを読む
    かおりんご
    2014年12月14日
    60人がナイス!しています

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