【OD】古代うた紀行

【OD】古代うた紀行

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年02月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
292
ISBN:
9784046220073

【OD】古代うた紀行

  • 著者 中西 進
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年02月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
292
ISBN:
9784046220073

いにしえの歌人たちが和歌に籠めた心をこまやかに読み解く

旅と死を多く詠った柿本人麻呂、人生の最後にふるさとの萩の落花を思慕した大伴旅人、夢に真実を求めた美女小町、月と花に魂を遊ばせた西行……それぞれの作者が歌に籠めた心を鑑賞し、現代に生き返らせた。

〈目次〉
1 いにしえの歌人たち
 柿本人麻呂─負の体験
 大伴旅人─大夫と風流
 山上憶良─風土喪失の歌人
 山部赤人─漂泊感の生涯
 大伴家持─衰運の中で
 小野小町─夢たのむ
 紀貫之─虚の世界
 西行─花月曼荼羅
 式子内親王─孤独な聖女
 藤原定家─夢のちぎり
 良寛─天性の明るさ
 橘曙覧─近代への先駆け
2 名歌の旅
 新室寿ぎ
 望郷の一首
 行路死者をいたむ
 冬の海への船出
 猿に似る
 真珠の自負
 花のことば
 天の川の橋
 耳に訪れる秋
 恋の関所
 富士の美
 星の依るの追憶
 春の曙光
 旅寝の寒さ
3 万葉歌ごよみ
 一月 新しき 石ばしる 初春の 冬ごもり
 二月 わが園に 立山の ももしきの 青柳の
 三月 ひさかたの 百済野の 春の苑 春さらば
 四月 絶等寸の 春日なる 春雉鳴く 春の野に
 五月 あかねさす 山吹の 松浦川 十五夜降ち
 六月 風に散る 六月の 恋しけば 藤波の
 七月 天の川 み熊野の 夏山の 父母に
 八月 夏の野の 妹が見し 夕されば 夏野ゆく
 九月 夕月夜 君待つと 神名火の 夕されば
 十月 春は萌え 真葛原 指進の 去年見てし
 十一月 天飛ぶや うらさぶる 巨椋の 経もなく
 十二月 わが背子と この雪の あしひきの うち靡く
4 歴史の中の人間
 十市皇女と壬申の乱
 高市黒人と遍歴
 大津皇子と古代悲劇の構造
 阿倍仲麻呂と望郷
 太安万侶と『古事記』の編集
 大伴家持と『万葉集』の編集
5 古代文学トピックス
 倭の五王時代 女と腕輪 略奪された女 戦争と女 采女のエレジー 聖者の諸伝 かくされた額田王の歌 春秋の優劣 有馬皇子は鎌足の子か 間人皇后のナゾ 八重子さん 川のほとりで 葛野王の発言 生命の花 稗田阿礼は男か女か 中臣氏のゆくえ 愛と死 恋のうらない 少女のうそ 万葉、人さまざま エログロ・ナンセンス 万葉びとの名前 美女の粧い 花と女 万葉のなぞなぞ リズムの戯れ 市場と女と恋 長屋王ののろい 儒者と泥棒 混血の万葉びと 憶良は渡来人か トルストイと憶良 チェーホフと虫麻呂 古代の好色本 禁断の木の実 宣命と『万葉集』 路傍の死…(以下略)…
旅と死を多く詠った柿本人麻呂、人生の最後にふるさとの萩の落花を思慕した大伴旅人、夢に真実を求めた美女小町、月と花に魂を遊ばせた西行……それぞれの作者が歌に籠めた心を鑑賞し、現代に生き返らせた。

〈目次〉
1 いにしえの歌人たち
 柿本人麻呂─負の体験
 大伴旅人─大夫と風流
 山上憶良─風土喪失の歌人
 山部赤人─漂泊感の生涯
 大伴家持─衰運の中で
 小野小町─夢たのむ
 紀貫之─虚の世界
 西行─花月曼荼羅
 式子内親王─孤独な聖女
 藤原定家─夢のちぎり
 良寛─天性の明るさ
 橘曙覧─近代への先駆け
2 名歌の旅
 新室寿ぎ
 望郷の一首
 行路死者をいたむ
 冬の海への船出
 猿に似る
 真珠の自負
 花のことば
 天の川の橋
 耳に訪れる秋
 恋の関所
 富士の美
 星の依るの追憶
 春の曙光
 旅寝の寒さ
3 万葉歌ごよみ
 一月 新しき 石ばしる 初春の 冬ごもり
 二月 わが園に 立山の ももしきの 青柳の
 三月 ひさかたの 百済野の 春の苑 春さらば
 四月 絶等寸の 春日なる 春雉鳴く 春の野に
 五月 あかねさす 山吹の 松浦川 十五夜降ち
 六月 風に散る 六月の 恋しけば 藤波の
 七月 天の川 み熊野の 夏山の 父母に
 八月 夏の野の 妹が見し 夕されば 夏野ゆく
 九月 夕月夜 君待つと 神名火の 夕されば
 十月 春は萌え 真葛原 指進の 去年見てし
 十一月 天飛ぶや うらさぶる 巨椋の 経もなく
 十二月 わが背子と この雪の あしひきの うち靡く
4 歴史の中の人間
 十市皇女と壬申の乱
 高市黒人と遍歴
 大津皇子と古代悲劇の構造
 阿倍仲麻呂と望郷
 太安万侶と『古事記』の編集
 大伴家持と『万葉集』の編集
5 古代文学トピックス
 倭の五王時代 女と腕輪 略奪された女 戦争と女 采女のエレジー 聖者の諸伝 かくされた額田王の歌 春秋の優劣 有馬皇子は鎌足の子か 間人皇后のナゾ 八重子さん 川のほとりで 葛野王の発言 生命の花 稗田阿礼は男か女か 中臣氏のゆくえ 愛と死 恋のうらない 少女のうそ 万葉、人さまざま エログロ・ナンセンス 万葉びとの名前 美女の粧い 花と女 万葉のなぞなぞ リズムの戯れ 市場と女と恋 長屋王ののろい 儒者と泥棒 混血の万葉びと 憶良は渡来人か トルストイと憶良 チェーホフと虫麻呂 古代の好色本 禁断の木の実 宣命と『万葉集』 路傍の死…(以下略)…

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

1 いにしえの歌人たち
 柿本人麻呂─負の体験
 大伴旅人─大夫と風流
 山上憶良─風土喪失の歌人
 山部赤人─漂泊感の生涯
 大伴家持─衰運の中で
 小野小町─夢たのむ
 紀貫之─虚の世界
 西行─花月曼荼羅
 式子内親王─孤独な聖女
 藤原定家─夢のちぎり
 良寛─天性の明るさ
 橘曙覧─近代への先駆け

2 名歌の旅
 新室寿ぎ
 望郷の一首
 行路死者をいたむ
 冬の海への船出
 猿に似る
 真珠の自負
 花のことば
 天の川の橋
 耳に訪れる秋
 恋の関所
 富士の美
 星の依るの追憶
 春の曙光
 旅寝の寒さ

3 万葉歌ごよみ
 一月 新しき 石ばしる 初春の 冬ごもり
 二月 わが園に 立山の ももしきの 青柳の
 三月 ひさかたの 百済野の 春の苑 春さらば
 四月 絶等寸の 春日なる 春雉鳴く 春の野に
 五月 あかねさす 山吹の 松浦川 十五夜降ち
 六月 風に散る 六月の 恋しけば 藤波の
 七月 天の川 み熊野の 夏山の 父母に
 八月 夏の野の 妹が見し 夕されば 夏野ゆく
 九月 夕月夜 君待つと 神名火の 夕されば
 十月 春は萌え 真葛原 指進の 去年見てし
 十一月 天飛ぶや うらさぶる 巨椋の 経もなく
 十二月 わが背子と この雪の あしひきの うち靡く

4 歴史の中の人間
 十市皇女と壬申の乱
 高市黒人と遍歴
 大津皇子と古代悲劇の構造
 阿倍仲麻呂と望郷
 太安万侶と『古事記』の編集
 大伴家持と『万葉集』の編集

5 古代文学トピックス
 倭の五王時代 女と腕輪 略奪された女 戦争と女 采女のエレジー 聖者の諸伝 かくされた額田王の歌 春秋の優劣 有馬皇子は鎌足の子か 間人皇后のナゾ 八重子さん 川のほとりで 葛野王の発言 生命の花 稗田阿礼は男か女か 中臣氏のゆくえ 愛と死 恋のうらない 少女のうそ 万葉、人さまざま エログロ・ナンセンス 万葉びとの名前 美女の粧い 花と女 万葉のなぞなぞ リズムの戯れ 市場と女と恋 長屋王ののろい 儒者と泥棒 混血の万葉びと 憶良は渡来人か トルストイと憶良 チェーホフと虫麻呂 古代の好色本 禁断の木の実 宣命と『万葉集』 路傍の死 独身の女帝 かつがれた塩焼王 アウトサイダーのポーズ 山柿の門 仏足跡の由来 終幕のミステリー 晩鐘を打つ渡来人 野の伝承 天井裏から出てきた『霊異記』 ヘビと女 雲に飛ぶ薬

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