サイゴン・タンゴ・カフェ

サイゴン・タンゴ・カフェ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年02月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
328
ISBN:
9784048738330

サイゴン・タンゴ・カフェ

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年02月20日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
328
ISBN:
9784048738330

恋という魔物の向こうに何があるというのでしょう。

タンゴとラテンの情熱を背景に、生き死にと恋の狭間で揺れ動く人びとの模様を描いた、著者の新境地5作品。いずれ劣らぬ珠玉作品集です。 タンゴとラテンの情熱を背景に、生き死にと恋の狭間で揺れ動く人びとの模様を描いた、著者の新境地5作品。いずれ劣らぬ珠玉作品集です。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「サイゴン・タンゴ・カフェ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • なかなか味(雰囲気)のある作品でした。テーマはズバリ、タイトルにあるように'タンゴ'になります。タンゴをベースに五つの話から織り成す、とてもステキな短編集でした。話の展開云々というより、作品の独特な世界観 なかなか味(雰囲気)のある作品でした。テーマはズバリ、タイトルにあるように'タンゴ'になります。タンゴをベースに五つの話から織り成す、とてもステキな短編集でした。話の展開云々というより、作品の独特な世界観や雰囲気を味わい、楽しむべきなのかなと。本作に登場する女性たちが本当に魅力的なキャラばかりで、彼女たちを応援したくなります。タンゴに魅せられた女性達、それぞれの数奇な運命を叙情的に綴る作者さんの筆力にやられました。秋の夜長に手にとるにはピッタリな作品のような気がします。皆さんもぜひチャレンジしてみては? …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2020年10月14日
    131人がナイス!しています
  • タンゴの名曲が流れ出るような短編と中編。猫のドレブAとバンドネオンと表題作が好み。表題作のラストが良かった。しかし、昔読んだ中山可穂とは趣が変わっているように感じる。しっとりとまとわりつくような空気感 タンゴの名曲が流れ出るような短編と中編。猫のドレブAとバンドネオンと表題作が好み。表題作のラストが良かった。しかし、昔読んだ中山可穂とは趣が変わっているように感じる。しっとりとまとわりつくような空気感は同じだけれど何となく普通になった気がして。これはこれで興味深く一気に読ませる筆力もあるのだけれど物足りないなぁ。物足りないからきっとまた読むことになる。 …続きを読む
    chimako
    2016年09月29日
    79人がナイス!しています
  • 中山可穂さんは初読みの作家さん。これだけ濃密な物語を書く方だったとは。文章が詩的で美しく、心理描写も秀逸に感じました。特に表題作「サイゴン・タンゴ・カフェ」の作家と編集者の回想の場面は鬼気迫るものすら 中山可穂さんは初読みの作家さん。これだけ濃密な物語を書く方だったとは。文章が詩的で美しく、心理描写も秀逸に感じました。特に表題作「サイゴン・タンゴ・カフェ」の作家と編集者の回想の場面は鬼気迫るものすら感じて、この話だけで一冊出せるんじゃないかというくらい満足度の高い話でした。 他は「フーガと神秘」で描かれた過去の呪縛からのスカッとした解放と娘への想い。「バンドネオンを弾く女」の渚の切なさと鈴子の逞しさが印象的。鈴子の子供達が母娘、母息子の関係性の違いをよくあらわしてましたね。 タンゴを習いたくなります! …続きを読む
    megumi♪
    2023年05月14日
    14人がナイス!しています

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