• 『紙葉の家』を娯楽的にした感がある、という触れ込みに惹かれて読んでみた。思っていた以上にエンタメだった。記憶を失った主人公の前に現れる敵、ヒロインとのメイク・ラブとすれ違い、クライマックスに至るまで、 『紙葉の家』を娯楽的にした感がある、という触れ込みに惹かれて読んでみた。思っていた以上にエンタメだった。記憶を失った主人公の前に現れる敵、ヒロインとのメイク・ラブとすれ違い、クライマックスに至るまで、アメリカンエンターテイメントムービーばりに、観客の期待通りに進行する。怪しい日本語、日本人名が出てきたときのキル・ビル感よ。まあ、英国なんですけどねこれ。ともあれ「純概念的サメ」なるアイデア、それ自体は何杯でもご飯が食えるくらい好み。ただその食材の味付けのターゲットから自分はすこし外れてしまったようではある。 …続きを読む
  田氏

  2020年01月12日
  16人がナイス！しています
• タイトルに「鮫」がある、という理由だけで手にとって読んでみた。 もう僕からすればその時点で、自分採点では８０点を超えてしまうので、「それ以上何の説明があるでしょうか！」とわめきちらしたい気持ちをぐっと タイトルに「鮫」がある、という理由だけで手にとって読んでみた。 もう僕からすればその時点で、自分採点では８０点を超えてしまうので、「それ以上何の説明があるでしょうか！」とわめきちらしたい気持ちをぐっとこらえるくらいしかやることがないなと思っていたのだけど、読んでみて逆に反省させられた。 とても素敵で濃密な文章で、前述のような不純な理由で読み始めてしまった自分を恥じた。読み終えて真っ先に思い出したのは『半島に出よ』（村上龍・新潮社）だった。 …続きを読む
  しまうま

  2015年07月27日
  7人がナイス！しています
• 謳い文句的に軽めのサイバーパンクかと思いきや、どちらかと言えばエンタメ翻訳純文学よりなSF。断章や暗号、タイポグラフィ。サイバーパンクと言えばサイバーパンクな面もあるけど、ガジェット的には言語SF寄り。期 謳い文句的に軽めのサイバーパンクかと思いきや、どちらかと言えばエンタメ翻訳純文学よりなSF。断章や暗号、タイポグラフィ。サイバーパンクと言えばサイバーパンクな面もあるけど、ガジェット的には言語SF寄り。期待値が低かったので予想外に面白かった。 …続きを読む
  いきもの

  2022年08月06日
  4人がナイス！しています

powered by