柳田国男入門

柳田国男入門

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年09月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784047034297
label

柳田国男入門

  • 著者 鶴見 太郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年09月10日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784047034297

柳田が目指した民俗学とは――? 柳田民俗学の現代性を探る!

〈目次〉
プロローグ

第一章 『遠野物語』再考
   物語の力
   『遠野物語』の世界
   鴎外の影
   今西錦司の眼
   桑原武夫が捉えた柳田像
   周作人と「日本の祭」

第二章 家
   子供は良く育ててくれる親の手に
   固定されない「家」意識
   家ぐるみで回想される人物像
   「御先祖になる」
   「へんろう宿」の世界
    渋沢家の人々

第三章 民俗学が生む〈方法〉について
   柳田国男に方法意識はあったのか
   梅棹忠夫の捉えた柳田像
   桑原武夫の方法
   網野善彦のいとなみ
   “その土地”からの探求心
   郷土誌編纂を通して
   外と内との往還
   もうひとつの「方法」について

第四章 思想への態度
   かたくなであること
   「アジール」ではない環境
   「転向者」の先駆除け石巻良夫
   郷土への乾いた眼──石堂清倫(一)
   誠実さが生む距離感──石堂清倫(二)
   「真珠湾攻撃」を挟んで──羽仁五郎(一)
   文体をめぐる一致──羽仁五郎(二)
   “アジア民俗学”をめぐる攻防──浅野晃からのいざない
   民俗語彙の思想

第五章 生活から生まれる論理
   憲法前文を書く
   戦時下の文学者としての柳田国男
   「音」に弱い日本人
   「本然の理法」
   隠された名前
   山川弥千枝
   「教育と国語国策」
   喜談日録
   詩の精神

第六章 “モヤヒ”の思考
   “モヤヒ”をめぐる方法
   組織者・橋浦泰雄
   “モヤヒ”はいつ始まったか
   “モヤヒ”の試行(一)──絵画頒布会の企画
   “モヤヒ”の試行(二)──絵画頒布会の終焉
   “モヤヒ”の具体化
   “モヤヒ”の仲間たち
   戦後への成果
   “モヤヒ”は国境を越えられるか

第七章 座談が捉えた思想像
   「話」への情熱
   座談という媒体
   対談を終えて
   過去への視座
   「進歩・保守・反動」
   「革命」としての柳田民俗学
   「否定的媒介」の思想
   再論される旧幕臣の人々
   座談から見える柳田国男

第八章 漂泊と現代
   現代の漂泊
   漂泊者としての自画像
   封印の時代を経て
   新たな漂泊者を前にして
   森崎和江の朝鮮(一)
   森崎和江の朝鮮(二)
   五木寛之の異郷体験
   根無し草の群像
   漂泊者として現代に生きる

あとがき
〈目次〉
プロローグ

第一章 『遠野物語』再考
   物語の力
   『遠野物語』の世界
   鴎外の影
   今西錦司の眼
   桑原武夫が捉えた柳田像
   周作人と「日本の祭」

第二章 家
   子供は良く育ててくれる親の手に
   固定されない「家」意識
   家ぐるみで回想される人物像
   「御先祖になる」
   「へんろう宿」の世界
    渋沢家の人々

第三章 民俗学が生む〈方法〉について
   柳田国男に方法意識はあったのか
   梅棹忠夫の捉えた柳田像
   桑原武夫の方法
   網野善彦のいとなみ
   “その土地”からの探求心
   郷土誌編纂を通して
   外と内との往還
   もうひとつの「方法」について

第四章 思想への態度
   かたくなであること
   「アジール」ではない環境
   「転向者」の先駆除け石巻良夫
   郷土への乾いた眼──石堂清倫(一)
   誠実さが生む距離感──石堂清倫(二)
   「真珠湾攻撃」を挟んで──羽仁五郎(一)
   文体をめぐる一致──羽仁五郎(二)
   “アジア民俗学”をめぐる攻防──浅野晃からのいざない
   民俗語彙の思想

第五章 生活から生まれる論理
   憲法前文を書く
   戦時下の文学者としての柳田国男
   「音」に弱い日本人
   「本然の理法」
   隠された名前
   山川弥千枝
   「教育と国語国策」
   喜談日録
   詩の精神

第六章 “モヤヒ”の思考
   “モヤヒ”をめぐる方法
   組織者・橋浦泰雄
   “モヤヒ”はいつ始まったか
   “モヤヒ”の試行(一)──絵画頒布会の企画
   “モヤヒ”の試行(二)──絵画頒布会の終焉
   “モヤヒ”の具体化
   “モヤヒ”の仲間たち
   戦後への成果
   “モヤヒ”は国境を越えられるか

第七章 座談が捉えた思想像
   「話」への情熱
   座談という媒体
   対談を終えて
   過去への視座
   「進歩・保守・反動」
   「革命」としての柳田民俗学
   「否定的媒介」の思想
   再論される旧幕臣の人々
   座談から見える柳田国男

第八章 漂泊と現代
   現代の漂泊
   漂泊者としての自画像
   封印の時代を経て
   新たな漂泊者を前にして
   森崎和江の朝鮮(一)
   森崎和江の朝鮮(二)
   五木寛之の異郷体験
   根無し草の群像
   漂泊者として現代に生きる

あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「柳田国男入門」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 柳田に新しさと現代的な意義を感じさせてくれる、なんか楽しい。◇鶴見はここで、柳田の一人称では語らない。遠野物語はもちろん、農政論や教育論など柳田の書いたもの、影響を受けた民俗学の外の人々、そして外から 柳田に新しさと現代的な意義を感じさせてくれる、なんか楽しい。◇鶴見はここで、柳田の一人称では語らない。遠野物語はもちろん、農政論や教育論など柳田の書いたもの、影響を受けた民俗学の外の人々、そして外から民俗学に入ってきた人々の行動を通じて、鶴見はとても軽やかなステップで柳田の周りをはねまわり、外輪から柳田の像を作っていく。◇その核は、事実と経験にしっかりと立脚し、抽象的なイデオロギーに逃げない姿勢。だから、戦時下民俗学にスポットがあたってもはしゃぐことなく、戦後もぶれないで済む。転向要らずの、本物の保守だ。 …続きを読む
    きいち
    2016年04月20日
    32人がナイス!しています
  • 戦前・戦中期を中心に思想の如何を問わず、柳田国男を敬慕した人々を端正かつ簡明に描くことで、彼の人物を見る眼の確かさと言語に対する美意識を格調高く浮かび上がらせる小著。作家・中野重治との長きにわたる交流 戦前・戦中期を中心に思想の如何を問わず、柳田国男を敬慕した人々を端正かつ簡明に描くことで、彼の人物を見る眼の確かさと言語に対する美意識を格調高く浮かび上がらせる小著。作家・中野重治との長きにわたる交流、そして柳田の黒子に徹し続けた民俗学者・橋浦泰雄についての記述がとりわけ印象に残った。入門書としてはいささか物足りない分量だが、著者の柳田に対する真摯な敬意が伝わってくる内容であり、文章も良質なので気軽な気持ちで手に取れる一冊。なんとなく柳田を知ってみたいな、と思っているあなたに、ちょうどいいかもしれません。 …続きを読む
    さえきかずひこ
    2019年12月24日
    12人がナイス!しています
  • 『遠野物語』を全く予備知識なしで読んで面白かったので、柳田国男について少し知りたいと思い、本書を手に取った。もとより、民俗学という視点からではなく、文学作品の並びで『遠野物語』を読んだので、本書の民俗 『遠野物語』を全く予備知識なしで読んで面白かったので、柳田国男について少し知りたいと思い、本書を手に取った。もとより、民俗学という視点からではなく、文学作品の並びで『遠野物語』を読んだので、本書の民俗学からの(たぶん研究者にとっては至極まっとうな直球の)アプローチが興味深かった。第八章「漂白と現代」柳田が自らを「半漂泊者」と位置付けていたというくだりには、ちょっと驚く。昨今の、県民性をテーマにした様々な番組を柳田氏が見たら何というだろう・・・などと思いながら読む。 …続きを読む
    あかくま
    2013年08月16日
    9人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品